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2005年10月15日 内服薬継続の難しさ(3)

 統合失調症は薬物療法・心理的社会リハビリテーション・家族技能訓練などを合わせた治療法が一番効果があるとの研究結果があります。
 この3つの中で最も大切なのは、薬物療法(抗精神薬療法)だそうです。
 この大切な薬物療法を継続する難しさのひとつに、様々な副作用の問題があります。
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  イラスト;季節の窓さんより

 薬物療法を受けることで、約その20%の人の脳の回復が見られ独立して生活でき、その30%の人はフルタイムの仕事は困難でも脳の回復は得られるそうです。
 あと残りの30%の人は脳の回復は見られるものの周りの人からの援助が必要とされ、残りの20%はあまり効果が得られないことが報告されています。

 妹の場合は薬の効果は見られ、比較的今は落ち着いていますが、やはり援助は必要です。

 妹の場合の副作用と思われるものを経過を追ってみます。

 
(眠気)  
 彼女が急性期と思われる治療の当初しばらくは、いつも眠たそうにして呼び掛けても反応が少し鈍くなっていました。その頃はする目的が分っていても、身体に力が入らないと言ってました。
 本人の口から薬の副作用であることを知りましたが、全く苦痛ではない様子でした。
 たぶん忙しく過敏に働いてた脳が薬で落ち着き、ゆっくり休養できたからと思います。
  これは年数が経つにつれ徐々に眠気が少なくなり、身体の動作ももとに戻りました。
  しかし薬が就寝前に服用になってるので、服用する時間帯が遅かったり、やはり波があって調子が良くない時は明くる日の午前中はぼーっとしていることもありました。

 
(体重の増加)  
 食欲はいつもあってとくに甘いものを好んで食べ、その割りに運動量が少ないので徐々に肥満体になっていきました。この精神薬は便秘になりやすいようですが、それはあまりなかったようです。

 
(のどの乾き)  
 現在は内服薬が変ったのでほとんど訴えませんが、以前はよくありました。一緒に外出しても、何回か自動販売機をさがすようでした。


(身体の震えや緊張)  
 これは急性期の初期には見られませんでしたが、何年も内服していると起こるようです。
 脳のしくみとか作用は知らないのですが、丁度パーキンソン病に似た症状になります。
 彼女の場合は3年前から起こりました。主なものに脚の下腿の震えと首や手足の関節とか筋肉の一部が緊張しロボットのようになります。数分から数十分程度です。
  その症状は急に現れたので、彼女はとても恐がって、またパタリと薬を服用しなくなりました。
  服用していないことは、彼女のひとりごとが多くなったので分り、その時は担当医に私が症状を手紙に書き報告しました。
  それから、「デポ剤」といってゆっくり時間をかけて体内にとりこまれる筋肉注射の抗精神薬に変り、内服薬は抗パーキンソン剤と抗てんかん剤が調合してある薬になりました。
  現在はその注射と粉薬で、幻聴が少なく手足の震えもは治まっています。
   以上、彼女の主な副作用を挙げてみました。
 
 
 彼女が副作用を一番恐れ内服しなくなったのは、最近になって起きた震えだけです。
 あとは彼女が良くなった時点で勝手に飲まなくていいと判断した時と、両親が正しい治療の仕方に協力しなかったことで内服薬の継続ができない時期があったことでした。
 
 私達がどう働きかけても、医師を信頼して相談するということを母はしませんでした。
 ひとつに母の父親は内科医だったせいか妙なプライドがあったことと精神科に対しておかしな偏見を持っていて、私達娘の言うことに最初は一切耳を傾けませんでした。
 それと西丸先生のブログにも書かれてありましたが、つい数年前までは統合失調症は親の育て方が良くないと言う説があり、精神科医に親としてのプライドが傷つけられるのではと恐れ勘違いしていたのでしょう。

 家族間のこうした確執をいつも浴びながら、妹は自分のあるべきまた居るべき所を捜し続けていました。
 両親や姉達が他界したとき不安定になるのではと心配でしたが、たぶん薬物治療のおかげと私達が身近にいたから比較的落ち着いていてくれたと思います。
 
 現在はようやくゆっくりした自分の空間を見つけたようです。
 
 

参考引用文献 ; 家族のための精神分裂病入門  クリストファー S.エイメンソン著
            統合失調症   春日武彦著 

投稿者 miuras : 2005年10月15日 18:30
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コメント

内服薬の副作用なのか副作用でないのかの区別や服薬量などなかなか判断に困ることがありますね かといってすぐ主治医というのもためらうことも多いのかもしれませんね

こっちでは主治医に相談しなくても気軽に薬剤師さんが量をコントロールしたり処方内容を変更するように主治医に働きかけたりしてくれるので、もっと気軽に薬のことを相談できるようなシステムになっていて、いいなあと思います

投稿者 ニノチカさん : 2005年10月16日 18:58

 にのせんせ、コメントありがとうございます。
 そうなんです。喉の乾きなどは最初は糖でも出てるのかと思いましたし、脚の震えは外出後によくあったので疲れかと思いました。
 
 最近こちらの病院では薬局に相談窓口のある所が増えましたので、以前よりは大分気軽に尋ねられます。
 でも薬剤師が医師にかけあって変更することはありますが、必ず主治医は通しますね。
 降圧剤などは症状から判断して、薬剤師が調整できるようになると医師の仕事も少し減るかもしれませんね。

 精神科は外科の抗生剤のように細菌検査とかでより的確に効果が分るものでなさそうで、個人によって効果が異なり効き始めるまで時間がかかるので、とても難しそうです。
 

投稿者 行灯さん : 2005年10月16日 22:36

行灯さん、皆さん、はじめまして。私は膠原病持ちのうつ持ちです。ここの病気とはちょっと違いますね。

私の叔母(70代前半)が、3〜4年前からうつです。近くに住んでいるのですが、私は叔母の通院や入院に付き添ったことはないので、どんな服薬内容なのかは知らないんです。でも、かなり症状が重いので、どうも抗うつ剤のみではなく、向精神薬を処方されているようなんです。手や足が震えていますし、足は上がらず、ずるように歩きます。目も本人の表現だと「うやうやする」と違和感を訴えています。

何度も薬の処方を変えたり、元に戻したりを繰り返しているらしいのです。きちんと飲めているのか、副作用が減るような処方を工夫して貰っているのかと、心配はするのですが…私自身も自分のことで精一杯で介入できません。

生検して判るという類の病気ではないので、薬の塩梅も難しいのでしょうね。

投稿者 (匿名)さん : 2005年10月18日 00:30

 さん様、こちらこそ初めまして。
 コメントありがとうございます。

 さん様御自身も大変でいらっしゃるのに、叔母様のこと、御心配でいらっしゃいますね。
 
 妹の診察を通してしか分らない(同伴は時々です)のですが、妹と同じ疾患でも薬の内容は個々によって異なっているようです。
 年齢が高くなるにつれ他の病気も出てくる可能性もあり、今の担当医は必ず期間をおいてしばらく様子を見られます。ですから薬が頻回に変ることはありません。
 担当医は原因は副作用であることが分っていらしたのですが、妹がのどの乾きから糖尿の検査を御願いしますとすぐ検査して下さり、その時にかなりコレステロール値が高かったので、今も続いてコレステロールの薬もいただいています。
 普通内科で診てもらいなさいと言われますが、対人に緊張しパニック気味になる妹にとってはあちこちせずに済んでいます。
 
 妹のように家族が薬を管理しているのは少ないそうです。妹の場合は生まれつきの軽い障害もあって頼る面があるのでできるのですが、普通の人でしたら薬の管理までされると思うと自尊心が傷つくのでとても難しいようです。
 妹が服用しなくなって相談した時、家族が叱られるのかと思いましたら、精神科の医師は会話からまず私達家族のストレスをほぐして下さり、私達がゆったりした気持ちになれ、服用させるチャンスが見つかったのでその医師にはとても感謝しています。

 最近は副作用をうまく抑えられる薬もあるようで、妹の場合はやはり抗精神薬を使わないと幻聴が強くなりますので、副作用については幻聴を抑えてくれる利点を重視しています。
 副作用を恐れて内服治療を怠ると、副作用より良くないことが起こる可能性大で、ここの所を本人が納得できる場合は状態がいいように思います。
 どちらにしても、伯母様にはあきらめずに通院なさって御自分が話しやすい御自分に合った医師と出会われることを祈っています。

投稿者 行灯さん : 2005年10月18日 10:15



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