2009年10月13日のブログエントリー(記事)には、次の画像の「患者と作る医学の教科書」プロジェクトチームの一員であり、当ブログの運営母体のMELIT(メリット)(医療情報リテラシー)主宰者である加藤眞三慶應義塾大学教授からの御提案を受けて、尿膜管がんの原稿案を作成すると書きました。

出版社: 日総研出版(2009/08) B5判280頁 定価2,800円(税込)
2009年10月19日から同年12月29日までに次の11項目の原稿案をブログエントリー(記事)として書きました。
1.病気の概念
2.医療につながるきっかけとなった症状、初診時の様子
3.検査の内容
4.誤診されやすい病気など
5.診断などの注意事項
6.治療の内容――尿膜管がん治療の大まかな流れ
7.薬・治療・副作用への患者の声
8.患者の悩み、患者がかかえる問題
9.医療費と制度(保健・福祉関係)
10.病気と共に生きる
11.医師や看護師などに望むこと
患者と作る医学の教科書の尿膜管がんの原稿案を11のブログエントリー(記事)に分けて書いていたのですが、印刷や閲覧しやすいように次のとおり一つにまとめました。
【患者と作る医学の教科書の尿膜管がんの全原稿案】
1.病気の概念
1)尿膜管がんの説明
尿膜管とは、膀胱を臍(へそ)と接続する線維組織帯である。尿膜管は、胎児の発育の間に形成され、生涯を通して続く。
尿膜管がんは尿膜管から発生するがんであり、全膀胱がんの0.17~0.34%を占める大変珍しい腫瘍である。尿膜管がんの患者人口統計、病理学の特徴、治療及び生存に関する情報は、ほとんどない。
なお、膀胱がんは、膀胱の尿路上皮(移行上皮)粘膜により発生する悪性腫瘍であり、病理組織学的には、その約90%以上は尿路上皮がんである。そのほか、扁平上皮がんが数%、腺がんが2%弱を占める1)。
約85%の尿膜管がんは腺がんで、これらは膀胱腺がんの40%である2)。
■図1 尿膜管及び膀胱の位置関係

引用・参考文献
1)膀胱癌診療ガイドライン2009年版、 http://melit.jp/voices/fight/2009/07/post_633.html
2)尿膜管遺残膿瘍を契機に発見された尿膜管癌の1例 日本臨床外科学会雑誌Vol. 69 (2008), No. 1 p.175-178、 http://melit.jp/voices/fight/2008/11/post_404.html
(1)患者数
年間発症患者数は、全膀胱がん(約16,000人)の0.17~0.34%から推測すると約50人(発症率は約200万人に一人)である。尿膜管がんは、一般的により若い患者、女性に発見される。
(2)尿膜管がんの病期
尿膜管がんの病期分類は、UICC(国際対がん連合)によるTNM分類(2002年)ではなく、表1のシェルドン病期分類が一般的に最も使われる3)。
表1 シェルドン病期分類
病期 説明
I 尿膜管粘膜を越える浸潤がない
II 尿膜管に限定された浸潤
III 局所拡大
A 膀胱
B 腹壁
C 腹膜
D 膀胱以外の内臓
IV 転移
A 局所リンパ節
B 遠隔部位
出典:シェルドンCA、クレイマンRV、ゴンザレスRほか 悪性尿膜管病変/Urol 1984;131:1-7.
2003年次のアメリカ臨床腫瘍学会総会で発表された、1951年から2001年までのアメリカのメイヨー・クリニックで見られた尿膜管がん患者47名の尿膜管がん患者を分析して導いた病期と生存期間の仮説は、次のとおりである4)。
・尿膜管に限定された病期Iの腫瘍は10年以上の生存期間
・膀胱に関与し筋層浸潤した病期IIA及び膀胱周囲脂肪組織に拡大した病期IIBの腫瘍は7.5年の生存期間
・骨盤リンパ節陽性転移を伴う病期IIIA及び病期IIIB並びに腹膜播種(訳注:腹膜に種を播くようにがんが転移すること。)の膀胱腫瘍は1~2年の生存期間
・病期IVの遠隔転移は1年未満の生存期間
引用・参考文献
3) Comprehensive Textbook of Genitourinary P.894、 http://melit.jp/voices/fight/2008/11/post_397.html
4) Stage is the main clinical predictor factor of survival from urachal carcinoma: A study of 47 cases. Oncology(3rd) Proc Am Soc Clin Oncol 22: 2003 (abstr 1668)、 http://melit.jp/voices/fight/2008/05/post_220.html
(3)尿膜管がん治療後のライフスタイル
膀胱がんの標準的療法は「膀胱癌診療ガイドライン2009年版」(社団法人日本泌尿器科学会編)に記載されているのに対し、尿膜管がんはない。尿膜管がんの情報が少ないことに加えて、治療は実験的なものであることにより、治療後に大きな精神的負担を負わなくてはならない。
2)尿膜管がんの症状
・最初の兆候は血尿であることが多い。
・初期病変の症状・徴候を示さない性質及び局所で成長する傾向のため、患者の83%がシェルドン病期分類IIIの診断を受ける5)。
・血管やリンパ管を通して拡がり、骨・肺・肝臓・脳などに転移すると、その臓器特有の症状が出てくる。転移がさらに進行するといずれ死に至る。
・2009年3月16日付けで公表されたアメリカのメモリアル・スローン=ケタリングがんセンター病理泌尿器学部の「尿膜管がん:結果相関関係がある24症例の臨床病理分析――抄録)」によると、1984年から2005年までの同センターで診断・治療された67件の膀胱頂部を基礎とする腫瘍データベースから選ばれた尿膜管がんの24症例からの組織解剖学材料及び臨床データは、次のとおりである6)。
・平均の継続管理期間は40か月(範囲:0.3~157.6か月)
・24症例のうち7症例(29%)は局所再発
・局所再発発生は、膀胱部分切除術のみ(37.5%)よりも根治的膀胱切除術(27%)を受けた患者において高い。
・遠隔転移は9名の患者(37.5%)に発生し、このうちの4名は事前の局所再発は全くなかった。
・7名の患者(29%)が尿膜管がんで死亡
引用・参考文献
5) Comprehensive Textbook of Genitourinary Oncology(3rd)、 http://melit.jp/voices/fight/2008/11/post_397.html
6)Urachal Carcinoma: A Clinicopathologic Analysis of 24 Cases With Outcome Correlation - Abstract PMID:19252435、 http://melit.jp/voices/fight/2009/05/post_576.html
3)尿膜管がんの原因
・尿膜管がんの原因は不明である。
2.医療につながるきっかけとなった症状、初診時の様子
1)尿膜管がんの説明
・血尿が出た。
・尿の中に粘液状の物質があった。
・残尿感が続いた。
・排尿時の痛みがあった。
・陰部とへその間の痛み又は不快感があった。
・へそからの出血又は膿の排出があった。
・腰が痛かった(骨転移による症状)。
・ひどい便秘が続いた(直腸転移による症状)。
・認知症の症状があった(脳転移による症状)。
2)初診時の様子
(1)診察室の患者の声【初診で患者はこう伝える】
・真っ赤な血尿が出た。
・尿が茶色っぽくなった。
・尿がうっすらと赤くなった。
・血尿が出たり出なかったりする。
・尿の中に粘液状の物質が気になる。
・便意はあるが、便が出ない(直腸転移による症状)。
(2)初診時の医療者側へのお願い
・尿膜管がんと言われても、尿膜管のことは初めて聞くし、意味が分からないので、詳しく説明してほしい。
・一般的な膀胱がんと治療方法が異なることを分かりやすく説明してほしい。
・標準療法がないのであれば、臨床事例や健康保険適用の有無を説明してほしい。
3.検査の内容
1)検査内容と患者の声
・直腸内触診(肛門に医師が指を挿入し、直腸下部の病変を探る検査)「戴石位という体位をとり肛門に指を入れられるので嫌」
・エコー検査「腹部に塗るジェルが冷たい」
・膀胱鏡検査「我慢できない痛みではないが、大変気持ち悪い」
・血液検査(CEA、CA19-9)「血管が見つかりにくいと痛い、内出血する」
・CT検査「造影剤の注射を受けたときに1・2分ほど体が熱く感じる」
・MRI検査「尿をためる必要がある」「暗い、狭い、音がうるさい、検査時間が長い」
2)注意事項
・膀胱鏡検査はかなり緊張するので、やさしい言葉をかけてほしい。
・膀胱鏡検査のモニターで腫瘍を発見した場合、いきなり「がん」と言われるとびっくりするので告知のやり方を工夫してほしい。
・生検で病名が確定するまでの間、患者は極度の不安と緊張で敏感になっている。検査終了後は、早目に状況を教えてほしい。
4.誤診されやすい病気など
1)間違われやすい疾患名と症状・理由
尿路感染症(膀胱炎、尿道炎 、急性前立腺炎)
2)注意事項(患者の悲鳴)
・過去に尿路結石による血尿が出たことがあったので、尿膜管がんの兆候である血尿が出たときに結石による血尿かと思い、泌尿器科の診察を受けるのが遅れた。
・女性が婦人科の診察を受けた場合、膀胱炎と間違われることがよくある。
・腰が痛いので外科の診察を受け、神経痛と診断されたが、後になって尿膜管がんが骨に転移していることが分かった。
3)診療科目
・膀胱がんの疑いが強い場合:泌尿器科
・症状があいまいな場合:内科、婦人科、外科(腹部に膿があるなどの症状を主訴に尿膜管がんが発見されることがある。)
5.診断などの注意事項
(1)診断時の問題点
・膀胱鏡検査で腫瘍があることが分かったときに、「明日入院しなさい」と言われた。家庭の都合や仕事の段取りがあり、すぐに入院できない。また、すぐに入院しないといけないほど重病なのかと不安になった。
(2)診断後の患者の気持ち
「不安」
・インターネットで尿膜管がんを調べても、役に立つ情報はほとんどないので不安になった。
・尿膜管がんは予後不良という説明のホームページが多く、死んでしまうのではないかという不安が付きまとった。
・男女ともに根治的膀胱切除術をした場合は、性的機能を損失することを知り、心理的脅威となった。
6.治療の内容――尿膜管がん治療の大まかな流れ
尿膜管がんは非常に希なので、標準療法はない。
尿膜管がんの治療は、がんの広がりと顕微鏡による進行度及び病期検査によって、適切な治療法を組み合わせて行う。大きく分けて、局所治療である手術療法、全身療法である化学療法がある。
(1)手術療法
経尿道的膀胱腫瘍切除術、尿膜管及び隣接リンパ腺の完全切除並びに膀胱部分切除若しくは根治的膀胱切除術である。へそを取り除く臍(帯)切除術が行われることがある。
最小限の侵襲性外科手術の選択肢として、尿膜管及び両側骨盤リンパ節一括切除の腹腔鏡下膀胱部分切除が実施されることがある1)。
なお、尿膜管がん根治のための膀胱全摘除術は必須ではない2)。
引用・参考文献
1)Laparoscopic Partial Cystectomy with En Bloc Resection of the Urachus for Urachal Adenocarcinoma - Abstract PMID:17880303 、 http://melit.jp/voices/fight/2008/11/post_398.html
2)CiNii - 尿膜管癌15例の臨床的検討 根治のために膀胱全摘除術は必須か The Japanese Journal of Urology 94(4) pp.487-494 20030520
(2)化学療法
尿膜管がんは、膀胱がんの標準療法のM-VAC療法には反応しないことが多い。尿膜管がんは一般に腸の種類の悪性腺腫組織構造を示し、胎生発達期の腸残部又は尿膜管靭帯の変質形成のいずれかに由来すると信じられている3)ことから、大腸がんに使われる次の化学療法が実験的に行われている。
イリノテカン4)
FOLFOX4(オキサリプラチン、5-FU及びロイコボリン)5)
また、次の化学療法も実験的に行われている。
テガフール・ギメラシル・オテラシル配合剤(TS-1)6)
ジェムザール及びシスプラチン7)
TS-1及びシスプラチン8)
イホスファミド、5FU、エトポシド及びシスプラチン9)
シスプラチン、アドリアマイシン及びアンギオテンシンII、UFT10)
引用・参考文献
3)Multimodality Management of Urachal Carcinoma: The M. D. Anderson Cancer Center Experience The Journal of Urology
Volume 169, Issue 4, April 2003, Pages 1295-1298、 http://melit.jp/voices/fight/2008/06/post_255.html
4)Irinotecan as a New Agent for Urachal Cancer Urol Int 2006;76:281-282 (DOI: 10.1159/000091635)、 http://melit.jp/voices/fight/2008/10/post_380.html
5)FOLFOX4(オキサリプラチン, ロイコボリン, 5-FU)を術前抗癌化学療法に用いた尿膜管癌の1例 発行日:Aug-2008 出版者:泌尿器科紀要刊行会 誌名:泌尿器科紀要 巻:54 号:8 開始ページ:557 終了ページ:559、 http://melit.jp/voices/fight/2009/08/post_670.html 、 [ Case of urachal cancer treated by neoadjuvant chemotherapy with FOLFOX4(oxaliplatin, 5-FU and leukovolin)] PMID: 18788447、 http://melit.jp/voices/fight/2009/02/post_478.html
6)尿膜管遺残膿瘍を契機に発見された尿膜管癌の1例 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 69 (2008) , No. 1 p.175-178
、 http://melit.jp/voices/fight/2008/11/post_404.html
7)Urachal carcinoma: surgical and chemotherapeutic options Expert Review of Anticancer Therapy, Volume 6, Number 12, December 2006 , pp. 1715-1721(7)、 http://melit.jp/voices/fight/2008/06/post_250.html、MD Anderson Cancer Center in Houston is conducting a clinical trial for adenocarcinoma/urachal bladder cancer: Phase II Trial of 5-Fluorouracil, Leucovorin, Gemcitabine, and Cisplatin for Adenocarcinomas of the Urothelial Tract and Urachal Remnant: Principal Investigator: Arlene Siefker-Radtke Protocol Number ID03-011
8)テガフール/ギメラシル/オテラシルカリウム(S‐1)+シスプラチン(CDDP)が奏功した転移性尿膜管癌の2例 発表資料:泌尿器科紀要 JST資料番号:F0649A 発行年:20070430 巻:53号:4頁:256
9)IFEP化学療法を中心とした,遠隔転移を有するぼうこう腺癌4例の治療成績 発表資料:日本泌尿器科学会雑誌 JST資料番号:Z0766A 発行年:20040315 巻:95 号:2頁:373 、 http://melit.jp/voices/fight/2009/08/post_675.html
10)Hinyokika Kiyo. 2004 Oct;50(10):713-6. [Urachal carcinoma treated with neoadjuvant intra-arterial chemotherapy: a case report] PMID: 15575224 [PubMed - indexed for MEDLINE]、http://melit.jp/voices/fight/2009/11/post_770.html
(3)放射線療法
放射線療法は、外科手術後又は外科手術が可能でない場合に行われる。しかし、放射線療法は、膀胱がんの一般的な種類のものよりも尿膜管がんに対しては効果的でないようである。
(4)進行、再発転移した尿膜管がんの治療
進行した尿膜管がんとは、すでに肺、骨、肝臓、脳などに転移が明らかな状態を言う。外科手術では治療や延命が期待できないので、化学療法と放射線療法を組み合わせて治療する。ただし、肺転移の場合、転移部位を部分的に切除することがある。
尿膜管がんの手術では、切除したときに断端やリンパ節にがん細胞があるか病理学的に詳細に検査をする。しかし、完全に切除できたとしても、後に再発したり、転移として発見されたりすることがある。
(5)健康保険適用の問題
尿膜管がんは症例が少ないことから、エビデンス(科学的根拠)に基づいた治療法はない。また、抗がん剤の健康保険適用の有無は、化学療法治療歴のある患者にとっては、治療薬に対する耐性のために第2選択薬による治療に切り替える必要がある場合、文字どおり死活問題である。
7.薬・治療・副作用への患者の声
1)副作用への患者の声
・抗がん剤治療中に薬物性肝炎になり、グリチロンを服用したり、強力ミノネオファーゲンCという注射を受けたりした。
・抗がん剤の副作用として倦怠感、吐き気、脱毛、手足のしびれ、白血球減少、口内炎、便秘、下痢、皮膚障害、うつなどで悩む。
・女性の場合、脱毛の事前説明を受けていたとしても、抜け始めるとかなりショックになる。
・放射線療法の副作用として皮膚が赤くただれたりする人がいる。
・抗がん剤の副作用により白血球や好中球が激減し、免疫力が落ちて感染に無防備な状態で、病原菌が浮遊するかもしれない病院にG-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)注射のために通うことは、感染症予防のための通院治療がかえって感染症を引き起こすこともあるという矛盾がある。
2)根治的膀胱切除術及び禁制尿路変更術に伴う合併症
・尿路変更の術式により腎機能低下、ストーマ関連、消化管、尿路感染など様々な合併症が想定されるため、短期間及び長期間の経過観察が必要である。
8.患者の悩み、患者がかかえる問題
(1)日常生活上の問題・支障
・尿膜管がんにより生命を失うだけではなく、手術、身体像の変化及び性的機能損失の病的状態という観点において大きな犠牲をもたらす。
・再発の不安が払しょくできない。
・見た目は元気そうに見えるが、薬の副作用がある。
(2)生き方の変化(就学・仕事との関係、生殖・老後)
・治療、苦痛管理、扶養、費用負担及び親族についての混乱した選択という悪い同じことが繰り返し何度も起こる状態に陥る。
・長期にわたる仕事で今までやってきた仕事ができなくなる。
・仕事(職場)によっては、病名を告知できない。
・男女問わず、外科手術の内容によっては、性的機能を損失する。
(3)災害・緊急時
・体力の低下中は避難が円滑にできるか不安である。
・ストレスで病状が悪くならないか。
(4)医療費・生命保険
・長期間の検査(腫瘍マーカー、CT、MRI、PET)などは診療に欠かせないが、医療費が高い。
・がん特約保険の特約期間が5年と知り、進むも地獄、残るも地獄と思った。
・がんになっても入れる保険はあるが、制約が多く、掛け金も高いのが現状である。
(5)家族が抱えやすい問題・悩み
・家族は、家事を卒なくこなすこと、楽しそうにすることを期待されているが、治療が長期化した場合、患者を動揺させないようにするための期待に応えることは困難である。
・家族といえども患者の精神面までの支援はできず、日常会話にも気を遣う。
(6)尿膜管がん患者のかかえる大きな問題
・尿膜管がん患者数が少なく、研究が進むことは望めない。
・珍しい尿膜管がんに対して主治医の経験が少ないことから、詳しいことを尋ねても答えてくれない。
・標準療法がないことから、主治医から勧められた治療が確実なのかどうかの判断ができず、非常に不安である。
・インターネットで尿膜管がんの情報を調べても分からないことが多い。
・世間では、泌尿器科というと、男性の性病の患者を主に診ているという誤解があることから、診療科や病名について話すことができない。
・女性患者にとっては、泌尿器科医の多くが男性であることから打ち解けて相談しにくい。
9.医療費と制度(保健・福祉関係)
治療費:自己負担額として示す。額は種々の条件で異なる。
・入院手術:手術の種類や入院期間によって大きく異なるが、健康保険限度額適用認定証を提示した場合、約1か月の入院による経尿道的膀胱腫瘍切除術又は化学療法は約10万円。ただし、DPC(診断群分類包括評価)という入院制度で健康保険限度額適用認定証を提示した場合、約2週間の入院による化学療法は約5万円
・外来化学療法:種類や回数によって様々で、ジェムザールの場合、1回約1万8千円
・膀胱内視鏡:約4千円
・CT:約7千円
・MRI:約1万円
・PET:約3万円
・腫瘍マーカー:約3千円
・抗がん剤治療の副作用による好中球減少への対応として投与されるG-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)注射:約4千円
(注)2007年4月~2010年1月に実際に支払った費用を記載している。
10.病気と共に生きる
・外来化学療法が日常生活の一部となる深刻な事態となっても、仕事や日常生活を継続できると感じたときは、ほっとした。
・尿膜管がんは珍しい病気ではあるけれども、インターネットで情報を探している世界中の患者やその家族・恋人がいることが知り、自分一人ではないと感じた。
・海外のがん掲示板にある程度の臨床報告があることが分かった。
・海外に有力な情報を持つ支援者を知ったことを契機に、思い切って会いに行ったときは、国境や人種が異なったとしても、支援の必要性や支えあって生きることの重要性を感じた。
・膀胱がんは高齢患者が多いせいか、インターネット上の闘病記や闘病ブログがほかのがんと比べると少ないようである。けれども、積極的に自分が調べたことや闘病経験を報告することによって、少ない患者からの反応や情報を得ることができた。
・すべての患者は同じでないように、すべてのがんは同じでない。再発又は転移したとしても、場所、腫瘍の大きさにより深刻度は異なる。
・統計は何が自分に起こり得るかということを予測するために使われるべきでない。どの患者も同じではなく、治療及び反応は様々である。
以上です。
★膀胱がん(尿膜管がん)患者とその家族及び恋人・友人の皆様へ
もし、よろしければ、差し出がましいのですが、「患者と作る医学の教科書」の尿膜管がんの原稿案に対する皆様の闘病経験の情報や御意見を当ブログのコメントにお寄せくださいますようお願いします。

ガンファイターへメールを送られる場合は、米国国立がん研究所が公認する患者運営サイトBladder Cancer WebCafe(膀胱がんウェブカフェ)http://blcwebcafe.org/の仮訳サイトである膀胱がんウェブカフェ(仮訳)に掲載している「管理者へのメール」を御利用ください。送付された電子メールの内容は、メール送付者の御了解を得て当ブログに掲載させていただきます。
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2008/06/24 Yahoo!カテゴリ登録 癌 >闘病記
【膀胱がんウェブカフェ(仮訳)】
看護師に聞こう
尿管狭窄(きょうさく)
皆さんこんにちはー
皆さんは、尿管に瘢痕(はんこん)組織があった経験はありますか?
おそらく、それは回腸導管造設術を伴う根治的膀胱切除術後によくある一般的なものでしょう(そう主治医は私たちに話しました。)。
それがこれまでに腎不全をもたらしたことはありますか。
私の父はこの経験があり、私は、それが膀胱がん患者の間でどれほど一般的なのか疑問に思っています。
ハイジ
↓(詳しくは)
http://idomov4.netfarm.ne.jp/~bh001111/4644072b/i/newpage42.htm
携帯サイトの膀胱がんウェブカフェ(仮訳)のQRコード
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