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2005年08月31日 慢性肝炎の治療 とくにインターフェロン療法について

慢性肝炎でのインターフェロン治療に関しては質問も多いので、ここではインターフェロン治療についてシリーズで解説いたします。

1)インターフェロン療法とは

B型やC型のウイルスによる慢性肝炎では、原因のウイルスを排除することが根本的治療となります。ウイルスが完全に排除されると、肝炎はおさまり、肝臓内の線維も消失してきます。

また、ウイルスが完全にウイルスが排除されなくても、ASTやALT値が低下することにより、線維化の進行や肝がんの発がんが抑制されることが期待されます。
 
インターフェロンでウイルスの排除ができない人では、肝炎の活動性を低下させて肝細胞の壊れるのを防ぐことを目的として、インターフェロンや抗ウイルス剤、肝庇護薬などを使用します。

C型肝炎では、インターフェロンに抗ウイルス薬(リバビリンなど)を追加することにより、より高い治療効果が期待できます。1型やウイルスの量が多く排除することの困難な症例でも、約半数がウイルスが完全になくなる著効が得られています。

このように肝炎の治療においてインターフェロンは最も正攻法であるということができます。

2)インターフェロンの製剤について 

インターフェロンは、本来ウイルスなどが感染した時に人体に自然に作られているものです。ウイルスの遺伝子産物を分解したり、たん白合成を阻害することによって、抗ウイルス作用を発揮します。

慢性肝炎に用いられるインターフェロンは大きく分けてα型とβ型の二つがあり、α型は皮下注射または筋肉注射、β型は静脈内注射により投与します。α型ではうつ病がおきやすい、β型ではたん白尿がでやすいなど、副作用に多少の差はありますが、治療効果はほぼ同等です。

 α型インターフェロンの遺伝子の良いと考えられる部分だけを組み合わせて合成したコンセンサスインターフェロンは、通常のインターフェロンがほとんど効かないややウイルスが多い症例(100−700 kcopy/ml, 特に100-300 kcopy /ml)でより高い治療効果が期待できます。

 PEGインターフェロンとよばれる週一回の注射ですむものも利用が可能となりました。ポリエチレングリコールという物質に包み込むという製剤上の工夫により、血中からの消失をおそくして効果を長引かせるものです。週一回ですむというメリットがあり、ややウイルスが多い症例(100−500kcopy/ml)で従来のインターフェロンに比べて効果が高いというメリットがありますが、500kcopy/ml以上の高ウイルス量ではほとんど効果は期待できません。副作用はほぼ同じようなものであり、投与期間中の発熱とか倦怠感はやや軽いようです。

 通常インターフェロン投与を開始する際には、開始初期に副作用がみられて注意が必要であり、患者さんへの情報の提供や身体チェックなどもあるため、2週間ほど入院したうえで開始します。

続く

投稿者 katos : 2005年08月31日 12:08
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コメント

肝臓先生(じゃない)、眞三先生。先生の見解をお聞かせください。ペグ+リバの治療をしてると、貧血がきつくなるじゃないですか、ヘモぐロビンがばしばし壊れるというか。そのときに、鉄分なりのサプリ、鉄分の多い納豆などの食事はバシバシとったほうがよろしいのでしょうか?
うちのS医師は、利かないよ。治療が終わるまでがんばってねでおわりなんですが、他のお医者さんは、鉄分のサプリなんかを進めてたりしています。
今月の肝臓友の会の解放でもインターフェロン治療中でも瀉血で鉄分を下げていったほうがいいと、いう記事もありました。まだ、データ収集段階だと思うんですが、いかがなもんでしょうか。

投稿者 ばんばんさん : 2005年09月09日 09:34

加藤先生 質問があります。ペグインターフェロンとリバビリン併用療法で 血液の数値 (白血球、ヘモグロビン、血小板、好中球)の血液数値によって、ペグインターフェロンやリバビリンを 減量、中止になる事もありますね。
その減量、中止の基準値は、どこの病院でもどの先生でも基準値は同じでしょうか?
T大学病院の先生の書かれた本には基準値が示されていて、私の現在の血液数値では、ペグインターフェロンの減量対象になってしまいます。が、今までと変わらずペグインターフェロンの量は同じです。
陰性になって、治療の情熱もあり、なんとか48週したいと思います。担当の先生に聞く事が怖いです。肝臓の専門の先生なので、的確に判断されていると思いますが。
基準値というものが、他の本やネットや病院などでも示されていませんよね。私も先生におまかせタイプですので、いつもニコニコされて、頑張りましょうとかけてくれる言葉は私にとってなによりの良薬です。先生も一緒に乗り越えてくれているような感じがします。副作用が大変だったねの先生からの一言が私にはとても嬉しかったのです。話がそれてしまい、その基準値の事が気になります。

投稿者 ななこさん : 2005年09月16日 13:09

海外へ研修旅行があり、返事が遅れてすみませんでした。

リバビリンの貧血は赤血球が壊される溶血性のものですから、鉄分を沢山とればよいというものではありません。 元々鉄欠乏性の貧血があって、貧血のためにリバビリンの治療をためらわれる場合には、鉄剤にて治療後にペグ+リバをはじめる場合があります。

インターフェロン中であれば、瀉血はしないでよいと考えます。瀉血はあくまでもAST、ALTを下げるだけですから、根本療法をやるときには必要としません。

投稿者 加藤眞三さん : 2005年09月24日 11:09

HCV感染がわかったのは10年前です。呼吸不全の診断時に偶然見つかりました。
最近、膠原病(強皮症、皮膚筋炎、多発性筋炎)がわかり、その時偶々測った血液検査で、HCV-RNAが50万でした。肝臓機能は正常です。強ミノを呼吸不全の治療とともに点滴していますが、2倍/月のスピードでウイルス量は増えています。
A医師は抗ウイルス剤を飲む?と言い、
B医師は癌がないなら、治療不要と言い、
C医師は千以下のウイルス量でないなら、治療不可、と、ばらばらな見解です。
現段階で私が受けた方が良いと思われることは何かご示唆いただけませんでしょうか。

投稿者 患者Aさん : 2005年09月24日 15:34

詳しい内容はわかりませんし個別の患者さんへの医療相談は原則として行っていませんので、参考までに書きます。

HCVが要請であっても、肝機能が正常(AST、ALT)であれば、強ミノもインターフェロンも使いませんし、ウイルスの量と肝臓病の進行とは関係がありません。HCVに単独で有効な抗ウイルス剤もありません。

投稿者 加藤眞三さん : 2005年09月30日 20:00

詳しい内容はわかりませんし個別の患者さんへの医療相談は原則として行っていませんので、参考までに書きます。

HCVが要請であっても、肝機能が正常(AST、ALT)であれば、強ミノもインターフェロンも使いませんし、ウイルスの量と肝臓病の進行とは関係がありません。HCVに単独で有効な抗ウイルス剤もありません。

投稿者 加藤眞三さん : 2005年09月30日 20:01

ななこさん。 海外出張中のコメントであったため、承認手続きがとどこうっていました。申し訳ありませんでした。

基準値ですが、薬の能書にHbがXX以下であれば減量とか中止とかが書かれています。その基準値に従って行うのが医師にとっても安全です。(訴訟になっても負けないという意味で)

しかし、インターフェロンやリバビリンを続ける基準も安全のためにとりあえず決めているものであり、本来はそれほど厳密なものではありません。

検査値が外れていることを見落としているのでなくて、専門医としての判断を下し、それを患者さんにも伝えたうえで薬を継続するのであれば、基準値を外れていても継続することは医学的には間違いではありません。ただし、保険や法律上には問題があるかもしれませんが。

投稿者 加藤眞三さん : 2005年10月01日 14:04


加藤先生 コメントをありがとうございました。

やはり担当の先生は、専門医の判断を下してくれていたのですね。患者さんの病気を治したいという誠意の気持ちが担当の先生から伝わってきます。この先生なら、最終的にどんな結果になったとしても、たとえ、希望する結果にならなかったとしても、それはそれでいいと思っています。
担当の先生の温かい言葉や励ましや先生と患者の熱意は、一年間という決して短くはない治療には貴重に感じます。

投稿者 ななこさん : 2005年10月04日 16:47



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誠に申し訳ありませんが個別の治療相談は行っておりません。
詳しくは「ご利用上の注意」をご覧ください。

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