しばらく記事をアップしていませんでした。色々な雑用が多くなり余裕を失ってきたせいもありますが、患者会などでの講演会の原稿をアップしていこうと思います。
以下は、本年5月17日に山形で開かれたリウマチ友の会の全国大会での講演原稿です。
少々長いので、分割してアップしていきます。
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氾濫する医療情報に振り回されないために;医療情報リテラシーのすすめ
はじめに
慢性病は病気がなかなか治癒できないから慢性病であり、患者さんはその病気や障害を一生抱えて過ごさなければならないことも少なくありません。したがって、患者さんは自分自身の病気についてよく知り、病気と上手く付き合っていくためには、患者さんが質の良い医療情報をとり入れることは重要です。
現代社会は情報化社会といわれるように、情報に接する機会は豊富です。しかし、氾濫する情報の中から自分の求めている質の良い情報にたどり着くことは反対に難しくなってきています。特に、インターネットの出現とその利用の拡大により、一般の人々が接することのできる情報の質と量は激変しました。
医療情報は、かって専門家である医療者が独占し、患者さんにとって医療情報に接することは難しい状況にありましたが、今やインターネットの時代を迎えて、医療者と患者が得ることができる情報に本質的な差はなくなっています。すなわち、インターネットに接続できる環境にさえあれば、誰でもどこからでも最新の情報を得る機会をもっているのです
このような社会的状況の変化に伴い、医療情報を収集し、読み、理解し、決断し、発信する能力が患者さんにも必要とされています。このような能力を情報リテラシーとよびますが、実際にその能力を身につけることは容易なことではありません。ここでは、患者さんにとって必要とされる医療情報リテラシーについて述べたいと思います。
減肥茶による肝障害
私が医療情報リテラシーに関心を持つことになったきっかけは、2002年夏新聞の報道などにより全国的な社会問題にもなった減肥茶による急性肝不全発症事件です。
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