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次のような問題は、みなさんにとって常識となっているでしょうか?
1.ニンジンやカボチャなど緑黄色野菜に豊富に含まれるβカロテンをサプリメントとしてとるとガンの予防効果がある。
2.抗酸化作用をもつビタミンEは、がんや心臓病・脳卒中などの予防効果がある。
βカロテンとビタミンEはテレビや雑誌などによく出てくる代表的な二つのサプリメントですが、正解は両
方とも「いいえ」です。
がん予防のための生活習慣の提言第8は、「がんを予防するためにと、ビタミン類やサプリメントと呼ばれる健康食品を摂らないこと」です。10年前の提言では、「栄養補給剤はおそらく不要である」という表現でしたが、今回の改訂では積極的に摂らないことを奨めています。一体、なぜでしょうか?
食べ物とがんの発症をみた調査よりビタミンEとβカロテンはサプリメントの中でも最もがんの予防効果が高いものとして期待されていました。しかし、その二つの組み合わせでさえも、発がんの抑制効果はないどころか、増やす可能性さえあるのです。
科学的によく計画された大規模試験がフィンランドで行われました。50歳から69歳の男性喫煙者29123人を対象に、無作為に①ビタミンE+βカロテン群、②ビタミンE、③βカロテン群、④サプリメントなし群の4群に分けて長期間投与するという大がかりなものです。5-8年間の経過観察で876人に肺がんが発生しています。ところが、ビタミンE投与では差がなく、βカロテン投与では発がんが1.18倍になってしまったという結果でした。
その他の多くの研究でも、サプリメントががんを抑制する効果は認められず、この第8の提言となりました。米国の厚労省にあたる保健福祉省(NIH)のガイドラインでも、「がんや循環器疾患の予防のためにβカロテンのサプリメントを利用することに反対する」と述べています。
勿論、野のもの山のものなど緑黄色野菜や精製しない穀類でビタミンEやβカロテンを沢山摂ることは奨められます。それを安易にサプリメントで摂ろうとすることが危険なのです。
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