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・古泉秀夫
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2006年08月27日 「何故、通院をしなかったのか」

 病院で仕事をしているときには、医師から処方を書いて貰い、治療を継続していながら、病院を退職してしまったら通院を止めたのはどういう訳だと思われるかも知れないが、理由は簡単、このmelitのブロガーの方々の御意見にも見られるが、その理由は、ようは病院で待たされるのが嫌だということにつきるということである。何しろ病院で診察を受けるということは、最低でも半日仕事、悪くすれば1日の2/3は往復の通院時間を含めて病院にかかずらうことになってしまうからである。

 仕事をしていた病院に引き続き患者として通院すれば、院内に知った顔は多いわけで、自由は利くが、色々と近況報告などをしなければならないと思うと、煩わしいということで通院したくなかった。それなら何処の病院で治療を受けるのかということになると、驚いたことに近隣の医院・病院に関する情報が全く手に入らないのである。仕様がないな等といっているうちに、検査値に異常があったとしても、当人は何等痛痒を感ぜず、日常生活に差し障りがないということで、将来のことは別にして、病人としての自覚がないのは仕方がない。更に検査の度に振れる針を見て、直ちに病気だといわれても、こちら側からすれば、それは一過性の変化ではないのかという思いにとらわれてしまうのである。

 誰にしたところで病気になりたい奴はいない。なるべくなら逃げたいというのが正直なところである。その意味では、ただの人から患者という呼び名に変わったとしても、そう簡単にその現実を認めるわけにはいかない。つまり患者は常に現実逃避を目論見、それに対して医師は、現実に即した対応を患者に求める。つまりこのあたりから患者と医師との意志の疎通が欠けるということになるのではないか。

 病院に行きたくないという思いが、常に思いの底にあるわけで、当面何事もなく過ごしていたということである。しかし、体内では確実に尿酸の排泄が遅延し、血液中に尿酸が増加し続けており、最悪の数値として健康診断指定医に指摘されたということである。

 病院で直ちに尿酸排泄薬を処方され、尿アルカリ化剤を処方された。尿酸排泄薬の錠剤は、小型の錠剤で服むのに何の問題もなかったが、尿アルカリ化剤は大型の錠剤で、喉につかえて服み難いので、重曹に代えて貰った。1日おきに3gを1回に服むことになっているが、これが不味い。そういえば病院に勤務していたときに医師から相談を受け、重曹の錠剤を作ったことがあるが、1日3gという量を錠剤にすると錠剤が大型になるため上手くいかなかった。そこでカプセルに詰めることにしたが、大型のカプセルを使用したのでは服むのが大変だということで、通常使用されるカプセルを選択したが、その分カプセルの数が多くなった。医師はそれでもいいということだったので、内分泌科の患者の重曹は、カプセル剤として調剤することにしていたが、自分が服む段になって重曹の味が不味いということをしみじみと感じている次第である。

 物事は何事も同じで、自分が病気にならなければ、同じ病気を持つ病人の気持ちは分からない。例えどんな名医であれ、患者と一体化することは出来ない。患者に何処まで寄り添うことが出来るかが、医師をはじめとする医療関係者の考えることで、何気なく患者の立場に立って等という言葉を耳にすることがあるが、それは無理だというところから出発した方が、双方にとってよいのではないかと思う次第である。

投稿者 koizumih : 2006年08月27日 21:36
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