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日本で“ギックリ腰”といわれている腰痛が、ドイツ語では『魔女の一撃(Hexenschuss)』というとの話を聞いて、即物的と思われるドイツ人が、偉く情緒的な呼び名を付けたものだと感心した。即物的ということから言えば、日本語の“ギックリ腰”のほうがよほど即物的であるかもしれない。
ドイツ語のHéxenは魔女で、Schussは『突進、驀進、射撃、発射』ということのようで、その意味では魔女が突然突進して、ぶち当たった結果、痛む腰痛という言い方だとすれば、理屈に合っているのかもしれない。
しかし、高齢な魔女が、ドロップキックをする訳もなく、思いとしては、箒に乗って、後ろから腰を目指して真っ直ぐに突っかかってきたということなんだろう。
サッとよければいいものを、よけないで突っ込んでくるところは、歩道を走る自転車に乗った婆さん達同様、何処に向かっていく気なのか解らない。将に注意義務違反であり、高齢による注意力散漫の結果である。その意味では魔女だけではなく、人でも高齢者に自動車の免許証を渡しっぱなしにしておくのは、やはり問題だろうし、自転車についても、一定年齢以上の混雑時の街中での利用は遠慮していただくべきではないか。
ところでこの『魔女の一撃』について、実際に直撃されるまで、その発生機序については誤解していた。重い荷物を持って不用意に立ち上がったときに起こるという認識でいた訳で、そのような場合には相当の注意を払って立ち上がっていた。ただ今回の場合は、腰を落として蹲踞の形を取っていて、そこから立ち上がった瞬間に網状のものが剥がれるような感じで、バキッという音と共に激痛が走り、そのまま歩行困難に陥ったという次第で、自分の体重が腰にとっては重過ぎたということなのかと呆気にとられた次第である。更に調べたところによるとクシャミをしただけで起こる場合は起こるということで、高齢に伴う運動不足が諸悪の根源のようである。
さて患部は冷やすのか暖めるのか、普通考えれば、暖めた方が良いような気もするが、どうやら冷やすことが初動の処置としては優勢のようである。兎に角、風呂場で体重を量っているときに腰を痛めたので、そのまま風呂に入ったが、風呂に入るという決断は、明らかに避けなければならない判断だったようである。しかし、経験のない素人が、その初動で温湿布なのか冷湿布なのかの判断をするのは困難で、結局は血流を活発化すればいいのだろうというということでは、どっちがいいとはいえない気がするが、世間一般に情報が流されているとすれば、流されている情報を無視していたようである。
月曜日休暇を取って診療所を受診したが、診療所を選んだのは当人が歩けないためで、近隣の診療所を選択し、治療困難であれば、医師の紹介状をもらって病院を受診する等という、厚生労働省が目指す病・診連携を考えたからではない。正直に言えば、病院でCTを取って貰いたいという思いはあったが、車の運転の出来ない当方とすれば、近隣の診療所に頼らざるを得なかったということである。
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