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ー以下日記から抜粋ー
25 August 2005
日本でもイギリスでも患者さんはだいたい担当医制(受け持ち医制)でだいたい「講師クラス(コンサルタント consultant)、指導医(レジストラー registrer)、研修医(SHO)」が3人一組になって講師クラスの患者さんを受け持ちで見る。だから整形外科病棟のベッド数が50でも200でもだいたい10〜20人前後を受け持ち、はっきりその担当が決まっているので他の班の患者さんのことはあまり知らないままで過ごしてしまうことが多い。
日本とイギリスの違いは当直(on-call)になったとき。
典型的な日本例では、自分の担当の患者さんの具合が悪くなった、または急変した、というときには担当医が1から10まで指示を出し、面倒を見て、何かがあったら真っ先に呼ばれる。当直のドクターがいても関係なく泊まりそれが「担当医だから」「患者さんのことをよくわかってるから」「あたりまえ」という空気だった。 そういう1から10までの責任を通して学ぶこともたくさんあった。
典型的なイギリス例では担当以外の患者さんの具合が悪くなった、または急変したという場合も当直医(on-call)がすべて診る。整形外科だから内科的な疾患の場合は内科on-callを呼ぶことはあっても「担当医」特に研修医レベルの担当医を夜中に呼び出すことはない。翌日コンサルタントやレジストラーを含めた担当医に報告はするものの、患者さんの家族への説明も全部しなくてはいけない。「担当医ではないので」というような言い訳もまったくなし。一度も診察したことのない患者さんの急変だったりすると読めないカルテ(medical notes)を解読し、状況を把握し、素早く行動しなくてはいけないのでかなりキツい。ベッド数が150床規模になると当直のたびにそういった「急変」がどこかで起こる、ひとりでは前もって把握しておくことはほぼ無理。どうしても手に負えない場合は担当チームではなく自宅で待機しているon-callのレジを呼び起こす。
最初慣れない私は急変時に思わず担当医に電話をして、せめて報告でも、という気持ちをなかなか捨てられなかったけれど、考えてみればon-call以外、研修医の同僚たちはだいたい酔っぱらっているに違いない。意味なし。患者さんの家族もデータを示してきちんと説明できれば「担当医を呼べ」という態度をとるひとはいない。
思い返してみると、日本で当直でない(on-callでない)日でも患者さんの急変で担当医としてよばれたことは何度もあった 旅行に出かけていない限りだいたい20〜30分以内にかけつけられる状況にいたような気がする。一度だけ、かなりの量のアルコールがはいっていて自転車で急いで駆けつけたら到着したとたん戻してしまったことがあってあの恥ずかしさっていったらほんとに忘れられない。研修医は1年365日研修医、というような無言の圧力。それは今は変わってきているんだろうか、それともこれもイギリスと日本の違いなんだろうか。
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