外来(OPD: out-patients department)の様子はこんな感じです

患者さんのノート(カルテ)には診察前に必ず家庭医(GP)の手紙が入っているので、現病歴Present History、既往歴Past medical history、処方内容drug historyはすべて記録されています 患者さんは特別な理由がない限り、同じ住所であればGPを変える事はないので、漏れる事がないので、これは専門医にとってはとても便利です

コンサルタントの診察にはレジストラーとSHOがついているのでだいたい半日30人前後の予約の患者さんを3人で診察する(初診も再診もまぜて)ので、日本に比べるとゆったりしている印象です 
ただ、レジストラーや私のような研修医が患者さんを見た場合は必ずコンサルタントに相談をして(必要があればコンサルタントがもう一度診察をして)プランを決定するので、すべての患者さんはコンサルタントの元で治療される原則ははずれません
自分が診察した患者さんの診察が終わると、机の上のテープにディクテーションします

録音したテープと患者さんのノート(カルテ)は一緒に秘書さんのところへ送られて全てタイプされ、一枚はノートに、一枚はGPへ送られます 患者さんのカルテはいわば全て「手紙」で成り立っているようなものです
秘書さんにタイプされた手紙は後日、読み直してチェックをしてサインをします。はじめはちゃんと覚えているかどうか心配だったのですが、案外ちゃんと覚えているものですね。

paper-freeのカルテなんてこの国ではまだまだ、まだまだ先の話で、日本ではドクター達がPCに入力するんだって話をしたら「そんな時間がよくあるね〜」とびっくりされます。こちらのこんなゆったりしている外来でも「ドクターにそんな時間の余裕などあるわけがない」という「当たり前」が根強いので、秘書さんがタイプする、というこの習慣はまず変わる事がないのではないかと思います でも、この「秘書さん経由」の記録作りはどう考えても2倍の時間がかかるし、ミスする頻度も高くなるはずです。専門医にかかる待ち時間がこれだけ長いのも分かるような気がして、複雑な気持ちになる外来ですが、全ての患者さんが多かれ少なかれコンサルタントの目を通るというのは、安心できるシステムで、理想をいえばそうあるべきなのかもしれません。
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