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  2007/02/27 長い間痛みで悩んでいる、という方に(2)

少なくとも6ヶ月以上にわたって痛みが持続していて、精密検査で痛みを説明できるような変化が明らかでない、またはあったとしてもその変化から予測されるよりも痛みが激しい「慢性痛」。
この「慢性痛」に対する特別な治療方法が模索されています

ブログの管理人さんellyさんがインタビュー記事をのせてらっしゃいますのでそこからの引用です
シドニー、St .Lenordにあるペインマネジメントセンターを訪ねました。

20年前までは「慢性痛」の患者に一番のトリートメントは安静だと思われてきたけれど、今は変わって来ているのだそうです

治療の中心は運動療法と患者教育。
目標は社会復帰。

多くの患者さんが長期に渡っての治療をしてきているせいで、「どうしたらいいのかわからない」という混乱した状態にあることが多く、痛みを完全に取り去る事が目標なのではなくて、どうすれば痛みをよくしてコントロールするかを学んでいくことで、痛くてできなかったことをまたやりはじめることができるようになることがゴール。

具体的にはオーストラリアの疼痛マネージメントセンターでは
10人がチームになってプログラムをこなしていく- 同じような症状のある他のひとと一緒に参加するという相乗効果も大事な治療の一環。ただ60歳以上の老人性の慢性痛もあるが、これはまたこれで別のアプローチということです。

運動療法と教育。

さらにellyさんは続けて書いていらっしゃいます 痛みに対する認知行動療法


「運動しなさいといわれてやったらそのあと余計に痛くなりました」と患者さんに言われるとドクター側も「それなら休みましょう」といわなくてはいけないような心理が働いて、お互いに混乱していくばかりです
不安になった患者さんはどうしたらいいのか分からず、痛みにおびえながらの毎日になってしまう。医療側は、この痛みは一時的なもので急に麻痺したり、それ以上痛みが進行したりはしない、ということをしっかり伝える事がなかなかできていなかったと思います。患者さんは最悪のケースを教える事、最悪のケースでどうなるという説明を受けないから、案外目に見えないものに怯えているのだそうですが、自分が患者だったらほんとうにそうだなあって思います。

この認知行動療法の詳しい内容は こちら


シドニーのこの病院ではこのプログラムは心療精神科医1人、フィジオセラピスト1人、特別にトレーニングされたナース1人。カウンセラー1人の4人を中心に組まれているとのこと。


日本でも腰痛やクビの痛みの「慢性痛」で長い間悩んでいる方が参加できるリハビリ中心のメニューができたらいいのにと思っています。

投稿者 ninotchka : 08:22 | コメント (1) | トラックバック (0)
  2007/02/27 長い間痛みで悩んでいる、という方に

北海道帯広でも日中がだんだん暖かくなってきたせいか
まるでアイスリンクの上を歩いているようで
私はもう3回転びました...家の外で2回、病院の外で一回。
転んでぶつけたところの腰が痛いのですが
痛い、という感覚はほんとうに外からは分かりにくくて
やっかいなものですね

私が外来にでていると初診でもたくさんクビの痛い方や腰の痛い方がいらっしゃるのですが今日は「慢性痛」というものについて最近考えることについて書いておこうと思います

あるブログをご紹介します
このブログを作っておられるellyさんというかた
事故による鞭打ち(診断名は頸椎捻挫)で8年苦しまれたそうです
以下彼女のブログから抜粋します

いつまでもいつまでも首が硬くなって筋肉が緊張してしまうので、酸欠でコリが残って、首や肩や腕に痛みやしびれが残ってしまう。頭痛が起きる。息苦しくて吐き気がする・・。

「...安静にしてなるべく寝ていてください。」「...早くからなるべく動かすほうがいい。むやみに安静にして首を固めてしまうと、どんどん動かなくなっていくよ。」これは、どちらも整形外科医からかつて言われた言葉なのですが、
ちょっと混乱してしまいますね。

....その後頚椎ヘルニアになり、顎関節症を合併して痛みが取れなくなりました。... 神経質で片付けられて適切な治療を受けられませんでした。

このように何年も経過した痛みは「慢性痛」であり
痛みのメカニズムは複雑ですが

ellyさん、オーストラリアで治療を受けられて
「慢性痛」に対する治療する側の認識の違いを指摘されています


この国に来てGP(家庭医)にかかったとき、慢性痛症候群だといわれ、
治療を始めて抗鬱薬の投薬とリハビリで寛快しました。
日本で何年もわからなかったのに、
こちらではただのGPであっさり診断してもらえたのでびっくりしましたが・・

このやっかいな「慢性痛」に対して積極的に取り組んでいらっしゃる整形外科医の加茂先生のブログを読んで私なりに理解しているのは、

少なくとも6ヶ月以上にわたって痛みが持続していて、精密検査で痛みを説明できるような変化が明らかでない、またはあったとしてもその変化から予測されるよりも痛みが激しいものを「慢性痛」として診断し、きちんと「慢性痛」に対する治療が必要だということ

なのです。

できれば慢性痛になってしまう前に初期治療をすることが大事なのですが
この慢性痛に対する取り組みを次回ご紹介しますね

投稿者 ninotchka : 08:19 | コメント (0) | トラックバック (0)
  2007/02/26 近況報告

ずっと更新をお休みしていてすみません。
イギリスから帰国し
北海道の開西病院というところに就職しました。

そこでもブログをはじめたので
しばらく両方に同じ事を書いたりするかもしれませんが
メリットのほう、続けて偽名(?)の仁野千香のままですので
本名が分かってもそおっとしておいてくださいね。

投稿者 ninotchka : 11:27 | コメント (3) | トラックバック (0)

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