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  2007/03/28 湯たんぽの将軍

先週末は買い物に札幌まででかけてきました。
車で日勝峠を超えて、札幌で一泊。
私はホテルよりも旅館好きなので、中村屋旅館という老舗の、植物園前という立地最高の、そしてお安いところに泊まってきましたよ。


帰りはぐるっと南に下り、苫小牧から海岸沿いの道を走ってきました。
お昼ご飯のときなど、北海道に慣れてきましたか?と聞かるので、早く北海道一周しとかないとね!とはりきっています。


帯広のHomacにだんだん慣れて来たものの、東京に住んでいた頃からの、、やはり無印とか、東急ハンズとかにいく癖がまだ抜けていません。
それで、東急ハンズで見つけたおすすめグッズを紹介します。

まあ...
腰痛に使う湯たんぽなんですけどね...


職業柄、腰痛はつきもの。
たくさんの病院のスタッフは、実は私も、腰痛持ちです。夜ベッドにもぐってから腰からお尻にかけての何とも言えない痛みを少しやわらげて明日に備えてしっかり良眠と願いたいところですよね。前からそういった痛みには私は湯たんぽを愛用していました。これにはちゃんと裏付けがあってBBCニュースで痛みと暖めること(熱)の関係を調べた研究の結果を発表していたのですよ。

BBCニュース

40度以上にあたためると、痛みを感じる受容体が熱を感じるものにブロックされるのだそうです。その機序は痛み止めと同じ効果とも言われています。


慢性の腰痛には、暖めるのが一番です!断言!


.
.
.

そしたらね、東急ハンズにこんなもの。
じゃーん。


ちょっと買うのにためらわれるようなあやしい形の
その名もツボ将軍。
湯たんぽになっているのだけれど
お湯をいれて、カバーにいれて、
そのまま腰のベルトとして巻き付ける事も出来て
そして、丸く盛り上がったところがうまくツボを押してくれるのですよ。

ちょっと人に押してもらいたいと思うようなツボですが
遠慮なくツボ将軍を使って
その上にベッドのなかでごろんと寝転がって
気持ちよくお休みになるように使ってみてください。

投稿者 ninotchka : 17:35 | コメント (2) | トラックバック (0)
  2007/03/22 血液サラサラ度

ひょんなことから血液サラサラ度診断を受けました

小さな小さな針で少しだけ指の血液をとって
血液を観察するだけの簡単なものです

スライドグラスに血をのせて顕微鏡で拡大して
モニターに映してくれます


(おもしろかったので携帯で写真をとりました)


私の血液は...


....
....
....


完璧サラサラです!

普段から食べ物にはかなり気を使うし
ローヤルゼリーを飲んでいたりするので(笑)
自信はあったものの
やっぱり嬉しかったりして。



この上のような写真にあるように
赤血球どうしが重なり合わずにしっかり丸のものが正常のよい血液。

白血球や尿酸の結晶も見えるので
思わずモニターにみとれてしまいました。

こういう血液サラサラ度チェック、こんなに簡単にできるのに
普段病院では通風の患者さんなどには血液データの値が
「高いですね〜」
「まあまあですね〜」
と言うだけですから
特に日常生活指導(食事指導)が必要な患者さんには
こういった「目で見える」指導をすることで
意識改革ができるのではないかと思います

投稿者 ninotchka : 18:29 | コメント (2) | トラックバック (0)
  2007/03/15 私の仕事

昨日は私の歓迎会。
久しぶりに飲んだら...
よく眠れた上に朝もすっきり目覚めて
なんとなく今日から地に足が着いて来た感じがします
たまっていた(ような)疲れも飛んで、あーたまには飲むのもいいですね。

丸いテーブルを囲み、ぬるくなったビールを飲みながらスタッフと話していて
昨日はちょっぴりまじめに仕事の話。
私の仕事、女性として整形外科医としてやっていくのに、果てしない苦労はあるのですが、いろいろ楽しいことがあります。そのうちのひとつ、整形外科ならではのプラモデルを組み立てるような仕事をちょっとご紹介しましょう。

いま、膝の手術を考えているとしましょう。
患者さんのレントゲンをみながら、中に入れる人工物をどのようにどのサイズのものをいれたら一番いいのか、その人にしっかりと合わせたものを、と手術の前に綿密な計画をたてます。私はこの計画の段階が大好きです - というのも、ほんとにパズルとかプラモデルとか、いや、イケアの家具を組み立てるようなわくわくする気持ちとどこか共通するものがあるのかもしれません。

こうやってレントゲンに合わせてチョキチョキと型を切り取ったりします。

必要な機械や工具類の説明がのったものや、サイズの型とか、こうやってひとつのパックになっています。これはZimmerという会社のもの、会社の人が写真のせてもいいですよ、といってくださったので。

そして最近のデジタルの普及で、アメリカの専門医が手術をしている映像や、手術に必要な手順、技術、コツなどをのせた医師用のDVDなんかがあって、とても役に立ちます。英語の勉強にもなりますね。

こういったひとの手術を見ながらでも、自分が執刀するときには患者さんひとりひとり違う状態に合わせて、なるべく計画を綿密にたてて、最良の結果になるようにと頭のなかで何度も繰り返してイメージトレーニングもします。

今はレントゲンで平面図での計画ですが、近い将来はレントゲンもすべてデジタル化され、3次元での計画がたてられるようになっていくのではないかと思います。骨をどのくらい切って、どのくらいの厚みのインプラントをいれて、ということがもっともっと術前の段階で詳しく決められていける日も近いのではないでしょうか。

投稿者 ninotchka : 15:52 | コメント (0) | トラックバック (0)
  2007/03/14 大きな病院、小さな病院

こちらで働き始めて1ヶ月がたちました

ベッド数が200床弱ですが
疑問や質問があればすぐ電話をしたり会いにいったりメールをしたり、というような連絡網がきちんと整った病院です
小さなことでもすぐ変えようと思ったら帰る事が出来るというのは強みだと思います

大きな病院と小さな病院。
さてどっちがいいのでしょうね。

日本でも国は小さな病院よりも大きな病院を優先させる方針をとりつつありますが、イギリスではすでに小さな病院をすべて閉鎖して、大きなセンター施設に変えていました。私がはじめにはたらいたエディンバラにあるNRIEという病院はスコットランド最大規模、外傷センターから何からとても大きな病院で、整形外科医教授レベルの先生が何人も、整形外科医だけでも約50人、その下の整形外科研修医となると全員の顔と名前を覚えるだけでも大変な数でした。

ひとつの組織の中に、専門の専門医がいるので、さあ、肩だ、股関節だ、膝だと専門医にすぐ紹介できることや、手術件数が多くなることで無駄が省ける事、当直医もすべて時間によって交代制にできること、症例数があがることで研究しやすいこと、などなど利点はもちろんあるのですが、実際は…

働く医師側も患者さん側もとにかく大変でした。

患者さんの側からみて、「検査の予約がはいらない」「待ち時間が長い」「対応が悪い」といった目に見えるものの裏には、小回りのきかない不自由さ、レントゲンをとってもあまりに大きな病院なのでどこかでなくなってしまったり、ちょっとしたことを質問するのにコミュニケーションがとりづらい、何かこうしたらいいのではないかという「改善案」があっても実行に移せない、などのさまざまな不自由さが蓄積されて身動きがとりづらくなっている状況が隠れています。専門医がいれば非専門医がいるわけで、手術が終れば退院、あとは非専門医(家庭医)がフォローをするので、だいたい、患者さんの顔と名前を覚える事さえ難しくなってしまうレベルです。

何事も組織が大きくなればなるほど、問題が多岐にわたって、しかも大きくなりやすい。小さな組織ではソフトが複雑でないので、でてくる問題を予想することが可能ですが、大きな組織で複雑さがもっと複雑になり簡単に問題を予測したり解決したりすることが難しくなって、しかもいったい誰がどこの責任をもっているのか責任の所在もわかりづらくなります。


自分の街にあるの中小規模の病院はソフトとなるひとに丁度いい優しい大きさで、
これから日本政府が100~200床規模の病院を減らして行くという方向に動いて行かなければいいのだけれどと心配しています。

投稿者 ninotchka : 13:05 | コメント (6) | トラックバック (1)
  2007/03/07 花粉症

m3という医療関係者向けの情報サイトよりメールが定期的に送られてくるので、
何となくそれをみていたら、花粉症の話。
日本の花粉症人口のは2000万人なんですねー ということは5人に1人。
東京に本部のあるm3さんのアンケート結果では
「すでに花粉症である」という人が回答全体の39.8%
「今年はじめて花粉症になった」という人が2.9%
で合わせて42.7%
40%超えってすごい数。


全国で2000万人といってもここ帯広にはいないでしょうし、
お年寄りはこのサイトのアンケートに答えることはないので
きっとほとんどの花粉症人口は関東地域に集中した若い世代なんでしょう。

私は夫がスギ花粉症。
そのせいで今回勤務先を変える決心をしたほど私達夫婦の間では深刻な問題でした。

スギの花粉がないのは南は沖縄、北は北海道でも函館から北です。
函館には5月になるとスギ花粉が風にのって運ばれてくるみたいで、
地球温暖化がすすめば私達夫婦はどんどん北に移住して
アラスカに永住することになってしまうかもしれません(笑)

この花粉症の話、私は海外から帰国する際に、
東京には花粉症があるから北海道という北の島に行くんだと説明をするととても驚かれました。
日本ではこれだけ大騒ぎの出来事も海外でニュースになることはほとんどなく、
「hay fever」くらいに思われているのです。
イギリスでも季節によって「ブタクサ」アレルギーなどがある子供がいることはいるのですが、
日本ほど大人が次々と症状を起こしていくということはありませんし、
関東地域で40%を超える人口がかかっているかもしれないなんて言ったら簡単には信じてもらえません。

戦後、早く育ってくれるスギを日本全国に植林したのが事の発端です
また昔はそうやって育ったスギを切り倒して木材として使っていたのですが、
今はスギの木を使うことがなくなってしまった…
それはコンクリートなどの代わりの材料の家が増えて来た事と、
もっと安い木材が東南アジアから輸入されているからです。

長い間かけてゆっくり育って来た「自然林」は
ありとあらゆる種類の木が混じっていてそこだけで調和のとれた完璧な調和を築いているのに対して、
単種だけの植林は山の自然の環境を保つことはできません、
それだけ「不自然」だということです。
そしてその「不自然」な環境を作った結果、
現在の花粉症という不自然な現象が起きているのです。

テレビを見ていると花粉症対策のお薬のCMが次々流れてきますが、
お薬を飲む事でなんとか症状を押さえ込むことが解決だとは思えません。
医療費高騰が問題になっている今、薬の開発費にお金を注ぎ込んで
処方量が増えている事はいいことだとは思えません。
働き盛りの年代の40%が花粉症で1年の3ヶ月も「ちょっと具合が悪い状態」なのは
経済的な損失も大きいと思います。

そして、地球温暖化の原因となっている熱帯雨林の大事な原生林が
経済のために次々と切り倒されて日本の住宅になっていくのかと思うと心が痛むのです。
杉単種植林地の見直しをして自然林を大切に、
そしていらないスギは切って住宅に(そういった地場産木材スギを内外装ににと取り組んでいる業者もあるようです)。
例えば阿部首相が花粉症にかかったのなら
「スギ伐採の法令」なんかを作ってくれる可能性もあるかもしれないなあって思うのですが、
残念ながらあの世代のおじさまは花粉症にはならなさそうですね:oops:

投稿者 ninotchka : 13:57 | コメント (2) | トラックバック (0)
  2007/03/05 人工膝関節手術の進歩

日本だけでなく世界レベルで「最新」
膝の人工関節の紹介をしましょう

「最新」というのはいろんな試験的な経過をたどってきて
現在10年間の結果がでてきている、という「新しさ」です
単顆置換型人工膝関節(Uni-compartmental knee Arthroplasty)といって
それまでの全部の膝を取り替える人工膝関節置換術 (Total knee Arthroplasty)に一考察し、半分だけ取り替えたったいいのじゃないかと生まれたものです

私がイギリスで撮って来たレントゲンをお見せします

まず手術前の膝のレントゲンは

右膝の内側の関節が外側の関節に比べてよりひどく
関節の間が狭くなっているのがわかりますか?

摩耗してしまった内側部分の骨を削って
金属の表面をつける手術を「部分的に」やるのです
正面からみたところ

横からみたところ


手術をする際にも傷が小さくてすむため、術後が全置換に比べると楽で
早く退院もできるし、リハビリもあまりつらくないと報告されています
またもし手術後、人工関節の問題である「関節が緩んで来た場合」でも全置換に取り替える手術ができるので一大事にならないですむので、手術する側も、される側も安心感が違いますね

実際、イギリスで研修医をしていたときに何人もこの手術を受けた患者さんの受け持ちをしましたが、明らかに全置換術の患者さんより手術後が楽そうでした。残念ながら私の目で手術してから「10年たった」という患者さんをみることはなかったのですが、そういった報告がきちんと世界各地で次々に報告されています。

日本人は「モノ」をより小さく効率よく変える名人ですから
日本からももっともっと小さくて効率のよい関節がでてくるかもしれませんね

投稿者 ninotchka : 11:50 | コメント (0) | トラックバック (0)

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