MELIT:患者のための医療情報リテラシー
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  2008/03/31 モートン病の診断


ここ、メリットで足の痛みやしこりのようなもの(痺れも)で検索してくる人が非常に多い。
私のモートン病の記事

どんな病気/疾患でもそうですが、まず「診断」がつかないと「治療」になりませんから、足が痛いひとにとってはこの「モートン病である」という診断をつけてあげることがまず最初の第一歩。MRIを撮ればすぐわかるか、というと、これがなかなかMRIでは分かりません。1テスラ以上のもの、造影剤を使用することなどの条件もあります。

当院のMRIは0.5テスラのもので、大きな腰の検査や膝の検査には問題なかったのですが、もっと小さい関節や神経などまではなかなか分からない。足の痛みはこのモートン病ではないかというコメントが後をたたないのですがなかなか確定診断ができないことも多かったんですよね。


先月に東京で開催されたエコーセミナーに参加して、講師の秋田大学の皆川先生が「エコーでモートン病の診断も楽々できますよ!」とおっしゃっているのをきいて、なるほど!

早速自分の足でまず正常をみてみました。


足の裏からエコーのプローブをあてると


こんな風に見えます

正常ですから何も見えませんがモートン病という神経の腫れ(腫瘍)ができると

このように黄色い丸の部分に無エコーの場所がエコーで同定されるようになるのです。ちなみにあしゆびの骨を肌色で塗ってみました。

ミシガン大学のモートン病のウエブにも分かりやすくのっていました。

これで、まず診断。そしたら治療と、すすめられるのですよ。
是非モートン病でお悩みの方はエコー検査をしてもらってください。

投稿者 ninotchka : 20:33 | コメント (32) | トラックバック (0)
  2007/10/24 最近はまっているもの

小学生の頃からなんだかんだいってずっとよいつきあいが続いている同級生からメールが届いて、「最近何にはまってる?」ときかれました。それでまじめに考えてみたのです。日本に帰って来てから当直の時にテレビは見ちゃいますが、テレビにはまってるなんて俗物的なこと、大きな声では言えない!

はまっているものはですね...

Atul Gawandeというアメリカのお医者さんの書いた「Complications」という本です。断言しましょう、これは次にゼッタイ来ますよ。もう世界各国で訳されて出版されているようですが、台湾語はあるのに日本語はまだなんですね。写真はいろんな言語の表紙です。何なら私が日本語訳をしたいわー。

まるでミステリーを読んでいるかのような、次に進むまではこの本を置けないわ!という状態になります。ご飯を食べるか、トイレに行くか、っていう以外はかぶりつきです。

内容はですね、ある外科医の外科医からみた本当の医療の話です。When doctors make mistakes(医者が間違いを犯すとき)なんていうセクションなんて、そのタイトルからして衝撃的なように、いままで医療者の間でだけ交わされてきた医療者にとっては当たり前で、もう読みながらうんうんうなずいてしまうようなその気持ちとその状況。それを誰にでも(医療関係者じゃなくても)話しちゃうっていうところ。話しちゃうところにびっくりするだけではなくって、ほんとうは、他のひとにもこういう気持ちも分かってもらいたかったって思ってても、それをきちんと1から10まで説明することが不可能だと思ってた自分と、それが出来てしまったこのDr Gawandeにびっくりするわけです。外科医として、いっちばん最初にヒトに体にメスを入れた瞬間。そんなこと、私だって他言したことありません!

Dr Gawandeが書いてます。医者として辛い日があるわけです。全て最善を尽くしてやっているつもりでも、思ったとおりの結果がでない日もあるんですよね。思ったとおりの結果がでない裏には一言や二言では説明のできないいろんな要素が複雑に絡み合っていて、患者さんには「すみませんが期待していたほどはよくなかったかもしれません」って何とかそんな言葉を言ってみても、心の中では、「ああ、あのとき、そしてそう、このとき、そしてあれとあれがこうなれば...」とかって考えているのです。そして一緒のチームのドクターやナース達とはこっそりと話し合うことはできても、そんな一瞬一瞬の心の動きを、家に帰ったって医療関係者ではない、例えば夫、に向かって全部説明するのは無理だと思っちゃっていて、ましてや一般に公開するなんてもってのほかだと思ってた。それをDr Gawandeは流れるような正確かつ分かりやすい文章で書いてみせた。

医療ものにありがちなセンチメンタルに泣かせるような話を書いているのではなく、かといって(まるでテレビドラマのERのように)ドラマチックに仕立て上げているのではなく、そういう医療の世界を冷静に分析している目。

ここまで正直に書いてしまえば、きっと不安になる患者さんだっているかもしれない。医者が神様だった時代はもう終ったと分かっていてもまだそこにしがみつこうとしている、そのほうがうまくいっていたからかもしれません。この本を読むことで患者さんはきっとすこし「実物大の」外科医を理解することでしょう。疲れているお医者さんもいるし、機嫌の悪いお医者さんもいるし、もがいている。神様のような医者や魔法のような薬を求める、全てお任せするから治してくれって放置する、そうやって知らないから誤解をうんでしまうようなことがなくなるのなら、不安になることだっては私はいいことだと思うのです。

Dr Gawande、実名ですし、実際、外科医としてボストンで働いているのですから、一度お目にかかってみたいものです。

投稿者 ninotchka : 21:46 | コメント (7) | トラックバック (0)
  2007/10/12 まちの公共の場でタバコを禁止すると

私がスコットランドをちょうど離れる頃は、以前からだいぶもめていた「公共の場での禁煙法」がスタートした時でした。
つまりは、レストランやパブなど公共の場ではすべてのお店でタバコを吸ったら本人もその店などの経営者も罰せられる法律が始まった頃だったのです。スコットランドより前にすでにアイルランドではこの法律がスタートしていたのですが、イギリス(イングランド)先駆けての開始には賛否両論いろいろあったものでした。ご想像に堅くなく、喫煙者には愛飲家が多く、特にスコットランドでパブと言えば第2の家のようなもの。多くのパブの経営者は禁煙を余儀なくされることで客足が遠のくのではないかとはらはら。今までのように「分煙」にすればよく、禁煙にするほどでもないという意見も。

それから1年経ったのですね。公共の場での喫煙禁止法によってどうなったのか注目される中、こんなニュースが。


これは予想外といえば予想外。なかなか喫煙効果を数字に出して示す事が難しく、それによって禁煙を進めるのも難しかったんですが、こうやってはっきりと事実として示すことができて、がんばったかいがありましたね。心配されていた客足が遠のく→パブの収益がさがるといった悪影響もなかったようですよ。

タバコ=肺癌、という考えしかない愛煙家達にも、ここで警告。実際は肺癌だけでなく心臓なのですね。特に受動喫煙を強いられる友人、家族、お店のスタッフのことを考えると結局被害を被ってるのは吸っているひとの周りの人達。

そんなふうに考えると、タバコを吸っている人の隣にいるだけで、そのひとに’がつんがつん’と暴力をふるわれているのと同じ事なんではないでしょうか。殴られるよりも深くかつ決定的に、副流煙は心臓や肺を傷つけているのでしょう。

体に害がある、って言われてもなかなかやめられない愛煙家でも、こうやって周りに誰も吸っているひとがいなければ、peer pressureと呼ばれるコミュニケーション手段のためのタバコというプレッシャーもないですから、タバコを何となく誘われて吸ってしまうという状態は防げるので、歓迎すべきことなのでは? 結局、愛煙家の人々だって、タバコのない空気は好きなはず...かな。

皆さん、ご存知かどうか、医療関係者には喫煙者が多いです。喫煙の習慣が仲間同士で広まるからでしょうか。それとも、仕事が「やってられないわよね!」状態だからでしょうか(冗談♪)

スコットランドはイギリス大英帝国の北、陸続きではあるものの、地形が異なり、山の多い寒い地域で、その広さや人口は北海道と似通っていたりするのです。北海道でも本州に先駆けて、「北海道内、公共の場での全ての喫煙を禁止」するなんて、カッコイイと思うのですが、いかがでしょう?

投稿者 ninotchka : 19:28 | コメント (4) | トラックバック (0)
  2007/10/07 お風呂にはいったせいで感染したおばあちゃんの膝?

西日本、姫路に祖母がいます。もともと父の故郷は姫路なのです。
私、ここ、にのちかの本名、圓尾の名字はそこから来ています。
予約の変更で私の外来にかかりたい患者さんは紙にプリントされた圓尾という文字をみて「エンビ先生」とか「ソノオ先生」に、とかっていう人も多くて、困った総務さんは「整形の女の先生」でやっと話を通じさせる事ができると教えてくれました。すみません、やはり挨拶は大事ですね、マルオです。姫路にはマルオっていう名字が多いのですけどね...

数年前、祖母は膝の化膿性関節炎を発症して、いろいろ病院も代わり、治療方法も代わり、最後には2回手術をしてなんとか緩解したものの、膝の痛みに悩まされています。看病していた父に言わせると「最後には膝のお皿を割って、皿を取り出し洗った」のだそうですが、そんなことはないと思います。整形外科医の娘がいるのに、実は父は何にも分かっていないことがよく分かりました。

そんな大変な時期に、私はちょうどイギリスにいて、遠い国から届くニュースのように実感のわかない感覚で話だけをきいていた親不孝の娘(孫)でした。なかなか電話もできず、メールも使わない父とは手紙だけのやりとりでふがいなく、帰国後祖母を訪ねた時には、「何でばい菌が膝にはいっちゃったの?」とか色々問いただしてもあまり覚えていないようで、今ではやっと生活をしていますが、高齢なこともあり、本人も父もあきらめているようです。

つい最近、私の勤めている開西病院で他院から紹介されてきた化膿性関節炎の患者さんをみて、祖母のことをまた思い出しました。この患者さんは2年〜3年にわたって定期的に1〜2週間に1回は膝に注射をしてもらっていた、ということでした。ということは、50〜60回近くは注射された、ということになるのでしょうか? そうか、祖母は実はこの患者さんと同じく、何年にもわたって定期的に膝の注射を受けていたのでしょう。注射の回数が多くなればなるほど、感染する確率が高くなることは、明らかですよね。

もちろん、「注射をしてください」と患者さんが希望されて何十回も注射をするケースもあります。でも、何にも言わずに何年も注射をし続けるドクターにも大きな責任があるのではないかと、あらためて思ったわけです。

日本では、いちおう、注射の効果から考えて、膝のヒアルロン酸の注射は「1〜2週間に一回で5回までを1セット」として一旦やめるように指導されています。それでも患者さんの希望があれば、5回以上続けることもよくあることです。注射は外来のベッドで、1回くるりん、って消毒して、簡単にすぐ終ります。注射をした後は「お風呂ははいらないでください」と一言添えられます。2日間(48時間)お風呂にはいらないようにしっかりすすめているところもあるのだそうです。

イギリスでは、注射は「1ヶ月に1回で3回までが1セット」です。そして患者さんは入院に準じて、手術室準清潔区域(回復室のようなところ、または手術室の中)で、ドクターは清潔操作(滅菌グローブをはいて)で仰々しく、(日本人の私から見れば)おおげさなほど大事に(注射一本がすごく高価なもののように)(いえ、実際高価なんですが)注射されます。決して3回以上されることはありません(保険適応外になります)。注射のあとはバンドエイドそのままでシャワー可です。

アメリカではイギリスにやり方は近そうです。
こちらにも書いてあるように、日本では欧米に比べて簡単に何度でも注射をしていることがよく分かりますよね?

そうです。だから、「膝関節の中の感染」は、欧米で報告されている『関節注射による感染は数千例に一回程度』という話は、そういった厳重な管理下での話であって、実際日本ではもっともっとその頻度や数は多いに違いありません。いや、もし数千例に一回程度の危険なら、私自身の祖母がそうなったり、開西病院で何人もそうなった患者さんを見たりすることはないだろうからです。実際日本vs欧米で感染例を比較してみたらびっくりするようなデータが出てくるのではないでしょうか。

そして、もうひとつ、日本の悪いところ。「24時間〜48時間はお風呂にはいらないで下さい」という、出来そうで出来ない指導をするところです。
私の祖母も「お医者さんにお風呂に入るなって言われたけれども、多分入ってしまったんじゃないかと思うんよ。だから膝の関節に注射したところからばい菌が入ったんじゃないかって先生も言うし」と言っていましたが、お風呂に入らないってすごく難しいでしょ? 私もきっとできません。ほんとうに、ほんとうに、注射したところから感染するのでしょうか?

実は注射した後の注射のあとから(お風呂などにはいったせいで)感染するのではなくて、注射する時に感染することが分かって来ています。つまりは、患者さんが先生の言う事を守らなくてお風呂にはいったから膝にばい菌がはいってしまったのではなく、先生が注射をする時に何らかの形で(皮膚の上に居たばい菌とか先生の手についていたばい菌とか)ばい菌を関節の中に入れてしまったのです。それなのに、先生は責任逃れのために「お風呂」のせいにしているのではないでしょうか。

イギリスの医療について、最近、西日本のテレビ局から私宛に問い合わせがありました。インタビューアーの方、「イギリスの医療は崩壊しているって本当ですか?」と言っていましたが、それは答えはイエスでもありノーでもあります。今回の膝の注射の例をとれば、イギリスでは「3回の注射しかできない」という、考えてみればかなり「せこい=過小医療」の感覚ですが、日本と比べればどうでしょうか。日本ではすべて医者任せであり、やりたければ、色んなことを省略してでも、アウトカムを考えずに何十回も注射することができる「やり過ぎ=過大医療」でもあり、その未来にイギリスよりもずっと不安を感じます。崩壊しているのは日本の医療かもしれません。

投稿者 ninotchka : 20:31 | コメント (0) | トラックバック (0)
  2007/09/24 女医の心得

女医界という大学同窓会雑誌が送られてきます(私は女子医大出身なので)
大先輩からのメッセージということで
最近の女医の心得や女医の服装についての記事から考えた事

この記事には
「患者さんは奇麗な着物を着る事も化粧もできずに病気と闘っているのですから、女医は口紅を塗ったりアクセサリーをつけて患者さんと接してはいけません」というメッセージがあります

はい。私も確かに化粧をすることも口紅を塗る事もなく私も医療に従事しておりますが、私の場合はただ単に化粧するという手間ひまを(さぼって)かけていないだけ、という話もあります。昔、ユニセフ親善大使でアフリカを訪問した時の黒柳徹子さんのいつもどおりの派手ドレスを見て「アフリカではあのドレスは場違い」だと非難があり、徹子さんが「いつもどおりの格好をしないほうが相手をバカにしているようでよくないと思った」とかいう主旨の返答をしたことをなぜか思い出しました。実際、女医さんの中には、きれいに(お化粧)することは最低限のマナーであり、患者さんに対してもそうして接するのが大切だと思っているひともいっぱいいるかと思います。患者さんからの立場でも疲れ切って身なりかまわない女医さんよりも、女医さんらしくふわっとピンクの頬の先生を好むということもあるかもしれませんよね。

イギリスでは、外来業務に従事するのは「コンサルタント」という日本で言うと講師以上教授助教授レベルまで含む専門トレーニングをすべて終って試験にも通り経験豊なドクターだけなのですが、外来でも(病棟でも)、コンサルタントは全員英国らしいテーラードスーツにネクタイ姿です。だだっぴろい廊下を歩いてそれぞれのコンサルタントのけっこう大きい個室まで行き、診察を受けるのですが、部屋に入るとこの立派なスーツ姿のドクターがにこやかに立ち上がり、挨拶をして握手をしてくれます。もうそれだけで緊張して痛い事を忘れてしまいそうな圧倒的な雰囲気なんですよ。そんなえらい先生に20分も話をきいてもらえるので、何の治療もなくても、満足して帰って行く場合も多くあるわけです。このイギリス風診察風景を見慣れて私は帰国直後はなるべく(握手まではしないけれども)挨拶をし、名前を名乗り、ゆっくりと満足のいく丁寧な診察にしようと心がけていましたが、半年たってそれはだんだんできなくなってきてしまいました - 予約時間は10分、予約外の緊急や緊急でない患者さんが間に入れば、そんな挨拶までもの時間が惜しい。そんなことで、やっぱりなかなかできなくて悩ましい。

最近BBCニュースを見ていたら、イギリス医師のスーツネクタイ着用ドクターの習慣を何とか変えて行こうと(今更ながら)いう動きがあるようです。

やはり、ネクタイや長袖のシャツ、そして時計やアクセサリーについたばい菌は手荒いでなかなか除去できずに、院内感染を起こしているのではないかという懸念が強くなって来ているからというのが最大の理由で、それ以外にも、動きづらさ、実用的でない、クールビズに反するから、などなどさまざまな理由もあるのでしょう。新しい動きは、ネクタイ禁止、腕時計禁止、指輪禁止、白衣は半袖のみ、という方向にいってるらしいです。この前、札幌クラーク病院で北大の先生とお話をしていたら、北大の外来では、(整形外科)医師は(教授の意向で)ネクタイ着用を義務づけられているのだそうです。これはそろそろout of dateになりつつあるかな?義務づけられて反対の声があってもおかしくない。しかし教授にそこまで権限があるところも日本らしい話ですよね。

純粋な星の王子様は大人が見かけで人を判断することを批判して、「大切なのは目にみえないこと」という名言を放ちましたが、大人の世界ではそうだからといって汚い格好をしていていいという理由にはならないのです。ジーンズにスニーカーを履き、茶髪の女医さんに診察してもらえば、彼女の言っていることを信頼できないと思うのは必須ですよね、大人というのはその外見にも責任をもたなければいけないと思うのです。そう、服装だけでなく、顔にも表情にも、そして声やいいかただって、大人というのは相手によってその場によって「ふさわしく」変えるというのがわたしはかっこいいと思います。

イギリスで英語を母国語にしていない私のようなひとに普通のスピードで話しかけてくる英国人同僚と、わざとゆっくりしゃべってくれる同僚と2パターンありました。普通のスピードで話す同僚は「(わざと)ゆっくりしゃべるのは(相手をバカにしているみたいで)失礼だから」と言っていましたし、ゆっくりしゃべってくれる同僚は「なるべくスラングを使わずにわかりやすく話しかけるように心がけてる」と言ってましたが、どっちがいいのか、一概には言えません。あえて言うならば私だったらやはり相手になるべく合わせようとするだろうと思います。患者さんでも、医療従事者の患者さんから、認知の始まった患者さんまで様々、ひとりひとりに合わせた言い方をしなければいけないと思っています。

開西病院のT先生は、名札をつけない、PHSを持たない、名前を最初に名乗って挨拶しない、というのには先生なりのスタイルと理由があるとおしゃっていました。深い理由まではまだ伺っていないのですが、ね、こうやって考えてみると面白いでしょう。今度ゆっくりお話きいてみたいと思います。ちなみにT先生はPHSを持っていないのに、ピンチになって困っているといつのまにかまるで助けを呼んだかのように現れてくれる「血の匂いをかぎつける(?)」嗅覚の持ち主です。私にはそういう第六感やスタイルがないので、とりあえず女子医大の先輩のいう、「化粧をしない女医」、そして新しい流れである「腕時計をしない、指輪をしない」方法を採用してみようかと考えている今日このごろです。

投稿者 ninotchka : 13:19 | コメント (10) | トラックバック (0)
  2007/08/29 女の子の足の痛み

先日、十勝川温泉をたずね、三余庵と無漏路を見てきました。どちらも見ただけです... 泊まってないし、お風呂にも入ってないし、食事もしてない(泣)。繰り返しますが見ただけです....。が、あまりの美しさに心がうばわれるようでしたよ〜。人工的で素っ気ない安価な建物が並ぶ中に、ふと、こうゆう素敵ところがあるので北海道は不思議です。

無漏路はレストランなんですが、私、こんな家に住みたいです!どなたか貸してください。メールはm_maruo@hakuaikai.orgまで(本気)。


: : : : : 


...さて...今日は
10代の女の子の足(前足部)の痛み、について書きます。

イギリスに居た時に、15歳の女の子のフライバーグ病の手術に立ち会ってきました。これがとっても珍しい症例で、今、症例報告を書き終えたところです。

フライバーグ病というのは1914年にフライバーグ先生が最初に発表したので、そのお名前がつきました。原因不明に足の中足骨の骨頭部分が壊れてしまう状態です。最初、フライバーグ先生はケガのような外力によるものだろう、と思っていたらしいのですが、のちにだんだん「無腐性壊死」という、血行が悪くなって骨が腐って壊死になってしまうものだろうと言われるようになりました。

だいたいは10代の女の子の片足の一番長い2番目の中足骨に起こるのですが、私の症例報告をした女の子は2番目に起こった7ヶ月後に4番目の足にも起こりました。フライバーグ病そのものめずらしいもので、両側という報告はあるものの、片足に2本というのはもっともっとめずらしいのです。

この女の子、最初は1年前から走った後に足(前足部)が痛くなり、だんだん歩いた後にも痛くなるように。その他は怪我した記憶もないし、他の病気もなかったようです。

関係ない話ですが、外来で私の指導医の先生がこの女の子は「Goth」で黒と白の服しか着ないし、靴もこんなの→と苦笑いをしていたので、はじめて「ゴス」は世界共通だということを知りました...。

足は足のゆびの根元が少し腫れて、局所的に痛みがあります。
レントゲンではこのように骨が壊れて平べったくなります。


この女の子の場合はこうやって2本に骨の変化が来てしまったので、骨をちょっと切って回転させるような手術をしました。

最近、開西病院にも「小さい頃足が痛かったけど...」という男性がたまたま足をぶつけてとったレントゲンに昔のフライバーグ病のあとがうつっていました。

(黄色の中の骨が変化しています)

今でも少し痛いのだそうですが、ここまで進んでしまうと手術は骨を切り取るようなものしかできないかもしれません。

そういうわけですので、若い女の子の足の痛み、腫れていたりなかなか痛みがとれなかったら病院でレントゲンを取ってもらってくださいね。

投稿者 ninotchka : 12:45 | コメント (9) | トラックバック (1)
  2007/08/10 モートン病(神経腫)その後

モートン(モルトン)病のエントリーをした時には、何気なく書いたつもりだったのですがいつのまにか私のエントリーのなかでこの記事が一番アクセス数もコメント数も多くなりました。

この記事のアクセスが多くなってからでしょうか、それから3人の患者さんが
わざわざ今勤務している北海道帯広市(整形外科メインの病院である開西病院)に私を訊ねてきてくれました

一人はたまたま北海道内から、もう一人は三重から、そして一番最近は神戸から。
受付や外来スタッフも「そんな遠くから」と驚いていて
私のほうも、わざわざこんなところまで、ととても恐縮してしまうのですが
きっとそれくらい、困っておられるということなんだと思います。

今日はそのうちの一人の方について経過をブログにのせることに了解いただいたので書いておきます。
花子さん、了解していただいてありがとうございます、
追々、他の方のことも了解がとれればこちらに追記したいと思います。
この患者さん(仮名)花子さん(60歳、女性)とほとんどはemailでやりとりしていましたので長文になります。一部修正/削除してあります。

花子さん:

先日は、お電話にて失礼致しました。突然のお電話にもかかわらず親切にご対応いただきましてありがとう御座いました。さて私、現在60歳の主婦で足の痛みと先行きの不安とで毎日苦しんでおります。今までの経過と現在の状況をお知らせします。

H17年12月ごろ、右足薬指がしびれる様になったのでA病院へ行きました。先生は「靴が悪いのでしょう」という事で、特に処置も無くそのままの状態ですごしました。

H19年3月に右足薬指に激痛があり、足を傾けてしか歩けなくなり、またその病院へ行きました。レントゲンは異常無しとのことで、MRIで1cm弱の神経腫があり「モートン病」だと言われました。先のとがった靴などはいたことも殆ど有りません。ただ、プールで歩行するのにバックで歩いたりはしました。 モートン病は「治らない」と先生に言われ、「今までどおりの日常生活をしてください」、「靴底はソフトなものを」、「手術は考えないほうが良い、痛みと痺れがあるから」、「体重は増やさない様に」といわれました。それから約一ヶ月、だんだんと足の裏(薬指の下)が腫れだし、歩くと指のつけ根と薬指が痛みます。

約三週間前から左足も同じところが痺れだし、両方の足に神経腫ができたのかと不安で一杯です。また、最近は左足の人指し指もしびれだしました。

これから先どうなるのか、歩けなくなるのか、どんどん進行し痛みもひどくなるのかと不安です。日常生活を、どのようにすごしたら良いのか分らず、なるべく歩いた方が良いのか、あまり歩かないほうが良いのかも分らず、行き詰まっております。

インソールも良いと聞いた所で作ってもらったのですが痛くて使えません。その店の人が、「15分くらいは毎日インソール入りの靴で歩いてください」と言うのですが、痛いのを我慢して無理をしてでも歩いたほうがよいのか、それも分らずどうする事も出来ません。先のことを考えると食事ものどを通らず、悶々とした日々を送っています。
どのような靴がよいのか、どのようなスリッパが良いのか、ソックスはどのようなのが良いのか、も迷っています。

私(本名=圓尾): 

ご丁寧にメールをありがとうございます
MRIで神経腫がうつっていたのに、それ以上の治療をしてくれないのはおつらいですね
お話を伺う限りでは、手術もご検討されたほうがいいように思います。

帯広までいらしていただけるのならもちろん若輩ではありますが診察させていただきたいと思うのです、が、
私のもっている教科書を見ていたら奈良県立医科大学整形外科磯本慎二先生、田中康仁先生というお二人の先生がモートン病についての手術療法について書かれているのを見つけましたので帯広まで来られるのが大変でしたら奈良医大に行かれるのはいかがかと思っています

奈良県立医科大学には股関節の河原先生という先生が友達ですので、もうしばらくお待ちいただければその先生にメールでも送ってみますがいかがでしょうか?

どちらにしても撮ってもらったMRIやレントゲンはその先生からお借りしておいてくださいね。

花子さん:

早速お返事いただきまして有難うございました。ご親身な対応に、只々感謝しています。

圓尾先生のお返事を読ませていただき、近くの先生をご紹介していただけるのでしたら大変うれしく思います。しかしその前に、ぜひとも一度圓尾先生に診ていただきお話をお聞きしたく思います。すでにA病院より、MRIとレントゲンをお借りしてきてあります。そちらで診察していただくのは月火水金曜日の診察時間にFREEで外来受付すれば診察していただけますか? 付き添いの主人の仕事の都合もありますが成るべく早くお伺いしたい
と思います。 よろしくお願いいたします。


(私の診察日は月火水金ですが、診察時間外でもご都合に合わせて診察することをお伝えしました)


そして花子さん、わざわざ遠いところからいらしたのですが
もってきていただいたMRIは右足の3/4足趾間に冠状断できれいにくるりとしたT1-low~medium, T2-low, Gd-enhance positiveの大きなneuromaが写っていました。また、その他、右母趾の足底に炎症による腫れが大きく写っていました。

診察すると痛みと放散痛が右足の3/4足趾間にあり、典型的なモートン神経腫でしたが、同じような痛みが反対側の左にありました。また右母趾の足底の腫れは一時期ひどかったようですがだんだん落ち着いて来たようで、レントゲンで種子骨の疲労骨折を起こしたのだろうと判断。足を横から(おやゆびとこゆびから)つかんでごりごりっと神経を挟むようにする手技でも痛みの増強はありませんでした。

花子さんからの質問

1, 両方の足に神経腫ができたのかと不安 →確かに、ひとつでなくふたつ神経腫が出来た患者さんをみたことがあったので、その可能性はあるだろう

2, なるべく歩いた方が良いのか、あまり歩かないほうが良いのかも分からない→歩く事は基本なので、柔らかい靴、きちんと足にあったインソールを使っていれば歩くのは構わないだろうと思う。神経腫があるので、歩いて痛みが強いのであれば「歩かないでおく」ことを選択するよりも「手術的に摘出する」ほうをえらんだほうがいいと思う

3, どのような靴がよいのか、どのようなスリッパが良いのか、ソックスはどのようなのが良いのか→ハイヒールでないもの、先の狭くなっていないもの、インソールのない平な靴は避けた方がいいでしょうが、それ以上のことは何とも...(ここのブログにコメント下さったみなさんはいろいろ工夫されているようですよね)

などなどいろいろお話して、結局これだけはっきりした神経腫を見てしまうと、外科医としてはとりたくなるけれども、足の手術というのはひとつメスをいれれば、その傷が痛かったり、他の場所とのバランスが崩れて他の場所が痛くなってきたりすることがあるので、慎重になったほうがいいでしょう。 できている神経腫はほんものの悪い腫瘍ではなく、偽腫瘍なのでそのままにしていて悪いものではないし、「ものすごく」痛かったらとればいいと思います。結局、神経ごと取る手術になるので、取ってしまったあとはシビレは残る場合もある。手術をするとなると、足なので入院期間も長くなる事があるし、できればこちらよりも近い奈良医大のほうに紹介するけれど、とお話してその日は花子さんお帰りになりました。

花子さん:

昨日はお忙しいところを御診察いただきまして有難うございました。突然の飛び入りにも拘わらず長時間御相談にも応じていただきまして本当に感謝いたしております。先生にはご迷惑をおかけしました事大変申し訳なく思っております。

ご丁寧な説明でこの病気について良く理解できました。 手術等は一度奈良医大の先生に診ていただいて決めたいと思っています。いろいろお手数をおかけする事となり、大変申し訳無くおもいます。北海道は遠い地ですが思い切ってお伺いして良かったと思っております。帯広というところは初めて出したが、空気もよく、広々として大変好きになって帰ってきました。本当に、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。まずはお礼まで


私:

奈良県立医大の股関節と下肢専門医の河原郁生先生(イギリスでしばらく一緒に働いていました)からお返事をもらいました

奈良医大の田中康仁先生宛に今の先生から紹介状を簡単に書いてもらって、金曜日に受診するとよさそうですね。もし、今の先生に紹介状をお願いするのが難しいようでしたら、私が書いてお送りいたしますので
どうぞご相談ください。

症状や治療などの今までの歴史を(現病歴といいます)簡単にご自分でも書き出されておいたら分かりやすいかもしれません


しばらくして...


花子さん:

今日、大学病院へ行き、田中先生に診ていただきました。
河原先生には手術中とのことでお会いできず、お礼を申し上げることが出来ませんでした。看護師さんにお礼をお伝えしてくださいとお願いしてまいりました。

さて、足ですが 足に注射をしていただき、それで一週間様子を見、手術をしたような状態を見るとのことでした。こぶは最大級?(5ミリぐらい)とのことでした。加重のレントゲンを撮りましたが余り足の骨が開かないなあとおっしゃって見えました。後は、リュウマチと尿の検査をしていただいています。
また来週来てくださいとのことでした。結構早い時間に診ていただくことが出来ました。有難うございました。
経過等はご迷惑でしょうが、都度報告させていただきます。 


またしばらくして...

花子さん:

ご無沙汰いたしております。帯広に伺って早1ヶ月近くになりました。
一時はどうしようかと本当に不安でしたが、やっと最近精神的にも落ち着いてきました。圓尾先生のお陰と感謝しております。

さて本題ですが、県立奈良医大の田中先生は、痛みと、普段の生活の支障との度合いで手術をするしないを決めましょうとおっしゃいました。今のところ日常生活はなんとかできるので手術をしていただくのも、もう少し先にしようかなと思っております。

BLOGの件も前にもお願いしましたが、匿名にしていただければ載せていただいて結構です。私も先生のBLOGで助かりましたので他の方の参考になればうれしく思います。河原先生にもよろしくお伝え下さい。
先生のご活躍を心よりお祈りいたしております。


とっても「立派」なモートン神経腫をお持ちだった花子さんですが、手術は時期をみて、と決断されたようです。それは手術することが「治す」ことではなく「痛みをなんとかする」手術であることを考えると、確かに痛みの具合で手術をするかどうかを決めるのは正解だと思います。

花子さん、帯広まで来てくださってありがとうございました。
またとっても素敵なメールをいつも送ってくださって、どうしても、同じような悩みを抱えてるみなさんにもお伝えしたくて公開させていただきました。

投稿者 ninotchka : 16:45 | コメント (129) | トラックバック (0)
  2007/06/11 賢い患者さんカード

ここに来る前に少しの間だけ、フランスのサボワ地方アヌシーというところに住んでいましたが、フランスという国はほんとうに住みやすいところです。
毎年多くのイギリス人がフランスに移住するらしいです。どちらにも住んだ事がある私は実に納得してしまったわけなんですが、特にここで触れておきたい事は、医療システムのこと。

フランス語の教科書からのコピーなのですこし歪んでしまっていますが、フランス人は全員もれなくこんな感じの医療用スマートカードをもっています(矢印)。

これを持っていると自分の受けた医療のデータがスマートカードに保存されるため、お薬の内容はもちろんのこと、アレルギーなどの大事なデータが病院のPCで読み込むだけで一発で明快に分かるんだそうです。レントゲンやCTなどの画像が入っているのどうかは分からないのですが、もしそれも入れられるなら、、、私がずーっと思っていた理想的なシステムに近いと思ってかなり感銘うけました。

以前から思っていた事 ー それは患者さんのデーターの扱い、病院間で全く相互情報交換がないということ、が時間もコストも無駄なんですよね。

例えば、最近、患者さん(仮名)鈴木さん。腰痛と発熱で、近医の(仮名)白井内科を受診。そこで採血をされ、抗生物質の点滴を5日間ほど受けました。鈴木さんは一旦よくなられたようですが、またしばらくして腰痛がぶり返し、今度は整形外科(仮名)赤井クリニックを受診。そこでレントゲン、また採血をされ、点滴と投薬をされました。あまりよくならなかったため、その2週間後に開西病院を受診。

鈴木さんは私に一生懸命説明してくれるのですが、私は鈴木さんの血液検査の結果や点滴の内容、いつからいつまでされたか、どんな薬を飲んでいたのか、などなどを全部把握するのに大変でした!白井内科に電話してそこの内科の主治医を呼び出し、次に赤井クリニックに電話して整形外科主治医に質問し、気がついたら半日費やしてしまったわけです。それでも、前の病院で施行されたレントゲンも見れないし、正確な血液検査の値もすべて把握することもできませんでした。それでは治療を開西病院でする場合にも、どのお薬(抗生剤)を使ったらいいのか非常に迷って、結果としてはそれだけ治療を開始する時間も遅れて行きます。

スマートカードの一枚があればって恨めしく思います。

もしかしたら、患者さんの立場では、白井病院と赤井病院の間では、鈴木さんのデーターのやりとりをしていないんだってこと、ご存知ないのでしょうか。処方や点滴さえた薬の詳しい名前を覚えておきなさいっというのは到底無理かもしれませんが、自分の身に何が起こっているのか知っておくべきだと思います。病院を移る際にはせめて何かにメモをとっておいたり、コピーをもらっておいたりとかしておかないと、何度も同じ検査をすることになり、そのコストを支払うのは鈴木さん自分(そして払っている税金)なんですよね。

そして個人情報保護法という難しい法律のせいで病院側も個人情報のやりとりに四苦八苦している状態です。つい先日も、(仮名)黒井外科に患者さんの手術前のデーターを送って欲しいとお願いしたら、かなり渋られていやいや一部のみ送っていただく事ができました。自分のところを受診していた患者さんがいつのまにか他の病院にかかっている、ということを私のように医療者が他の病院に電話をして知らせ、資料を要求すると何となく角が立ちやすいということもあるようなんです。

鈴木さんの個人情報は鈴木さん自身が要求をするには全く問題がないので、もっと自分の医療データーに興味と関心をもって、しっかり自分自身の個人情報を自分で管理しておくのは大切なことなのではないでしょうか。

フランスのスマートカードのような効率のよいシステムが出来るまで、まだまだ遠い道のりでしょうから...

投稿者 ninotchka : 12:41 | コメント (5) | トラックバック (0)
  2007/04/29 牛乳は体に悪い?

つい最近話題になったアメリカの新谷弘実医師の著書
病気にならない生き方で牛乳の害について書かれていたため
牛乳はほんとうは体に悪いのではないかとかなり議論になりました

牛乳のたんぱく質は、アレルギーを引き起こしやすいとか、多くの人が実は乳糖(ラクトース)不耐症で牛乳をのむとお腹がごろごろしやすいとか、牛乳アレルギーの赤ん坊の典型症状は、下痢、湿疹、反復性の嘔吐、再発性の鼻づまり、再発性の気管支炎であるとか、そういったことが言われています。

私の夫はアトピー持ちです。
夫の母親によると、夫が赤ん坊のとき、義母が牛乳を赤ん坊にのませた後に全身に湿疹ができ、嘔吐、そしてしばらく具合が悪い日が続いたのだそうです。夫も義母も、それで夫のアトピーはその時に確立されてしまった、つまり免疫状態を何かしらの形で傷つけてしまったのではないかと思っていたそうです。

多分いまでは赤ん坊に牛乳をのませる母親はいなくなってきているはずですよね? やはり母乳。母乳の大切さは教育が行き届いて来ているはずですね。

今まで牛乳アレルギーがある人がいる、ということは言われていても、それはある一部の限られたひとにだけだという認識があり、「牛乳そのものが悪い」と言った人はいなかったのですが、
ここで、腸の第一人者がそういう仮説を大々的に言うようになったということ、ちょっとびっくりしています。


このウエブサイト牛乳には危険がいっぱいを読むと、ほんとうに牛乳は体に悪いのではないかと思えてきて


そんなこんなで私もここ何年も牛乳をやめて豆乳にしていたのですが
北海道に来てから想いやり牛乳という日本で唯一の非加熱牛乳が手にはいるということを知りました。しかも私の住んでいるところのすぐ近くなんです!

以下想いやり牛乳ここがすごいよりコピー



「想いやり牛乳」は、日本で唯一加熱殺菌を一切する必要がなく、搾ったそのままをビンにつめた母乳そのものの牛乳です。

■ 子牛は生まれた時には全く免疫機能を持っていません。母牛の母乳だけで生命を維持し成長していきます。牛乳は我々哺乳類にとって本来完全な栄養食品なのです。

■ 日本人が最も不足し必要としているカルシウムは、もともと牛乳の吸収率がずばぬけています。しかしながら加熱することにより、高温殺菌ではCa吸収促進酵素(CPP)のすべて、低温殺菌でもその大部分が働かなくなることが知られています。牛乳本来のCa吸収率の高さを持っているのは「想いやり牛乳」だけです。「想いやり牛乳」を飲み続けて骨密度が上がったという方がいるくらい、その効果は測り知れないものがあります。

■ 女性に不足しがちな鉄分は、食物からは通常10%程度しか吸収されません。その吸収を助けるのがラクトフェリンですが、これは牛乳中に最も多く含まれてます。しかしながら、ラクトフェリンも残念ながら熱に弱い性質を持っています。
ラクトフェリンは免疫効果を高めることでも知られており、最近は放射能の害も防ぐことが証明されています。

■ ヨーグルトは、乳酸菌によって免疫機能が高められることから最近非常に注目されています。牛乳には本来乳酸菌が含まれているのですが、50℃で死滅することから、乳酸菌が生きている牛乳は「想いやり牛乳」だけなのです。
 そして唯一乳酸菌が腸に届くことが証明されている食品が母乳です。母乳と同じである「想いやり牛乳」を飲むことで、自然に乳酸菌やラクトフェリンを有意に摂取することができます。

■ 牛乳が苦手な方はたくさんいらっしゃいます。鼻につく臭い,後口の悪さ,お腹がゴロゴロする,医者に止められている等々がその理由です。

⇒「想いやり牛乳」は加熱していないため、蛋白質の焦げた嫌な臭いが一切ありません。

⇒もちろんホモゲナイズ(均質化)していませんから、後口もすっきりです。

⇒牛乳は本来胃でコロイド状に固まりゆっくり消化されます。加熱によってその機能が失われ腸に負担がかかっていますが、「想いやり牛乳」ならお腹にも優しくゴロゴロしません。ゆっくり消化されるため、乳糖分解酵素が少ない方でも問題なく飲めます。また加熱殺菌により変性した蛋白質は、腸内細菌が異物と認識して消化吸収しませんが、「想いやり牛乳」は自然のまますべて吸収できます。

⇒アレルギーをお持ちの方でも「想いやり牛乳」なら飲めるという方がたくさんいらっしゃいます。少しずつお試しください。

⇒牛乳の蛋白質は人間に合わないと言われてきましたが、それは加熱して変性した蛋白質のことです。ありのままの牛乳は乳幼児でも抵抗なく飲めます。栄養吸収については自然の乳に勝るものはありません。

■ 悪い菌は一切含まれておらず(出荷前に厳密な検査をしております)、Ca吸収促進酵素(CPP)・ラクトフェリン等のあらゆる酵素や乳酸菌がしっかり生きている「想いやり牛乳」は、すべての哺乳類の健康を維持する自然の乳です。

■ 牛を追い立てることはしません。牛達が人間に寄ってくるため、牛追いができないのです。牛達は自分のペースで搾乳室へ入って行き、搾乳中は目をつむって反芻しています。

■ それぞれの個性に合わせて接し方を変えています。1頭1頭が個性と感性を持った大切な命です。

■ 獣医師による治療は一切ありません。

■ もちろん牧草は無農薬、配合飼料・遺伝子組み換え飼料・動物性飼料は一切使用しておりません。牛達にとってのベストを今後もまだまだ追及していきます。

私は早速ヨーカドーで手に入れて飲んでみましたがとってもおいしいです。
お値段は高いのですが、それは仕方がない...そうか、この牛乳なら、体に悪いということはないかもしれないと思わせてくれるような安心感があります。

整形外科外来でも骨粗鬆症の患者さんがたくさんいらっしゃいますが、カルシウムを牛乳でとるということ、なかなかすすめられませんでしたが、想いやり牛乳ならいいかもしれないと考えているこの頃です。

投稿者 ninotchka : 11:04 | コメント (12) | トラックバック (0)
  2007/04/21 ナビ付きで手術

毎週木曜日に研究日を頂いて、北海道大学整形外科に勉強にいくことになりました。昨日は初日。張り切っていそいそと出かけてきましたが、北大は大きくて中でしっかり迷いました。

昨日見れた手術はナビ付きの膝人工関節置換術
(ナビ=ナビゲーションシステム)

先駆けはやはり日本とどこか似ているところがあるドイツ。ドイツではナビ付きの手術はどんどん増えていて、それにより保険点数も変わっているのだそうです。

私は実際ナビ付きの手術を見たのは初めてで、もっとしゃべったり光ったりとか、もっといろんなロボットの手が伸びて来たり骨の中を探ってみたりするのかと思いましたが、術前のCTを元にして赤外線でのたくさんのガイド点を使った分かりやすいシステムでした。

そのナビを使う事によって手術時間は使わない手術よりも20−30分長くなるのですが、ナビによって客観的なデータが得られることによって手術が(骨切りが)うまくいったかどうか確かめられることもできるし、靭帯のバランスまで確かめる事ができるし、膝のお皿にかかる圧力まで測定できるしetc、とても興味深い手術でした。

ナビの機械は結構大きくて、実際中のソフトを正確に動かして行くのも大変そうですが、ナビ好きの私としては、何とか応用できないものかと電車の中で考えていました。とても大事な手術の前の「計画」の段階で私はいままでチョキチョキと紙をはさみで切りながらレントゲン(平面)を見ながらやっていたものを、できれば3次元でCTという断層写真を使いながらやれるのではないかと、今、業者さんや北大の先生と相談しています。

* * *

ナビといえば…話は変わりますが...最近、私、車を買いました。
新車に純正ナビをつけるかどうか、の話になって、もちろんナビをつけたいよねって話をしていて、そしたらね、それだけで30万アップと言われたのですよ!ナビは付けたい、でも30万は払いたくないのジレンマの戦い後、結局純正ナビはあきらめて、後付けにすることにしたんです。

それからオートバックスに行ったり、ネットで調べたりして、ようやく「これだ!」という素敵なナビを見つけたのでここで(医療とは関係ないけど)ご紹介。ガーミン ヌヴィ360 Garmin nuvi360 という小型の海外でも歩いていても使えるナビです。(ガーミンは登山のナビとかにも使われているナビでは有名なメーカーです)

しかもこれなら5〜6万で手に入ります。30万も払う事ないですよね、ほんと。

ドイツのナビ付き手術をする整形外科医は、手術中でもナビがあると、車のナビと一緒で、何か困った時に助かるんだって話していました。ロボットが手術をする時代は来ないかもしれませんが、ナビの性能はこれからもっともっとよくなっていくはずですね。楽しみです。

投稿者 ninotchka : 09:50 | コメント (2) | トラックバック (0)
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